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羽田空港国際線旅客ターミナル【東京考察#305】

The Haneda Airport international flight terminal


羽田空港国際線出発ターミナル

 


 2010(平成22)年10月21日,羽田空港に新国際線旅客ターミナルがオープンし,あわせて新滑走路となるD滑走路も供用を開始した.マスコミで連日報道されていたこともあって,オープンから1~2ヶ月たった今でも,日本人による見学者が後を絶たない.外国人観光客を意識して造られた商業施設も,専ら日本人観光客であふれかえっている.しかし,今後,羽田空港を利用した外国人は増加してくることは間違いなく,2011年2月末時点では世界17都市と結ばれる.さらに,2013(平成25)年度には,国際線ターミナルと搭乗口が北側に拡張される予定であり,都心と海外がますます身近になってくる.

羽田空港国際線出発ロビーへのアクセスの良さは,
モノレールに乗らないと体験できない.
浜松町からモノレールで出かけよう.空港快速で13分.
 
浜松町からやってくるモノレールのホームは,
国際線ターミナル側に到着するので,そのまま改札を出ると出発ロビーとなる.

モノレール改札から出発ターミナルまで写真をつなぎ合わせてみた.
とにかく,改札を出たら,すぐそこは出発ターミナルなのである.
このアクセスはすごい.ここはターミナルでは3階になる.
 
カウンターのある出発ロビー
ソウル,台北などアジアの都市が多い

4階に昇るエスカレーターは長蛇の列ができている.
ほとんどが見学者.
 
江戸小路と呼ばれる日本文化をイメージした商業エリア(4階)
とにかく日本人の見学者で混雑している.
 
面白てぃしゃつ屋では,色々な日本語の入ったTシャツを売っている.

能舞台をイメージしたステージ.イベント用か?
 
チェックインカウンターで荷物を預けるコンベアーのところに
段差がないのも,羽田国際線ターミナルのよいところ.
 
5階には,「TOKYO POP TOWN」として,
銀座博品館のレーシングパークやハローキティーなどの
アミューズメント施設もある.プラネタリウムのカフェも.
 
5階には展望デッキもある.右写真の奥には国内線ターミナルが見える.
 
2階は到着ロビー.落ち着いた雰囲気でシンプルな空間である.
 
国際線,国内線1,国内線2のターミナルは,
無料のシャトルバスで結ばれている.

京急で来た場合は,地下2階から大型のエレベーター4基で出発ロビー3階まで直行できる.

羽田空港行きリムジンバス(お薦め路線・新宿発)【東京考察#253】

The Haneda Airport going limousine bus

リムジンバス(羽田空港)

 


 リムジンバスは空港への送迎を行っている路線バスで,羽田空港と成田空港では「東京空港交通(株)」で事業を行っている.リムジンバスは,空港までの路線バスの他にも空港内のランプバスと呼ばれる,搭乗ゲートと飛行機との距離が離れているときの輸送も行っているので,オレンジ色のリムジンバスを空港内で見かけることもある.昔の羽田空港ではよく空港内でリムジンバスに乗ったものである.
そんなリムジンバスは,都内をはじめ首都圏各地から空港までのネットワークが思ったよりも充実していて,都心ではホテルに直結して空港までの輸送を行っている.現在は,定時運行を確保するために渋滞情報をキャッチして迂回ルートを選んで走行したり,現在の所要時間をインターネットや携帯電話を使ってリアルタイムに見ることができるので,かなり利用しやすくなっている.
リムジンバスは首都高速を走行して羽田空港へ向かうが,窓の外に過ぎ去る都内の景色は見ていて飽きない.特にお薦めなのが新宿駅西口から羽田空港に向かう路線である.新宿駅西口の乗り場は京王百貨店の1階にチケット売り場があって,羽田空港行きは横断歩道をヨドバシカメラ方面に渡った向かい側にある.都庁脇を通って助走区間の短い新宿ランプから首都高に乗ると,新宿の超高層ビル街・明治神宮・新宿御苑の緑・皇居のお堀・紀尾井町のホテルニューオータニや赤坂プリンスホテル・東京タワーなど,続々と東京の名所を眺めることができ,さらに芝浦ジャンクションからは11号台場線に入ってレインボーブリッジを渡る.東京のダイナミックなビル群を橋の上から振り返ることができる.お台場を通過し東京港13号海底トンネルを抜けて,東海道新幹線の車両基地・大井埠頭の物流基地が見えると終点羽田空港となる.新宿駅から羽田空港まで片道大人1200円,所要時間は45分程度,電車よりも料金は高いが,それほど乗客は混雑していないので,ちょっとした東京見物をするのにお薦めである.最後は羽田空港の飛行機を展望デッキで見学して締めくくれば,結構充実したものとなる.

新宿駅西口から羽田空港までのルート(新宿→浜崎橋JCT)

新宿駅西口から羽田空港までのルート(浜崎橋JCT→羽田)

レインボーブリッジから都心方面を眺める

羽田空港第2ターミナル【東京考察#170】

Haneda Airport terminal 2(Tokyo International Airport)


第2ターミナル内部


 2004(平成16)年12月1日に羽田空港第2ターミナルビルが開業した.現在までの第1ターミナルにはJALグループ・SKY・SNAが,第2ターミナルにはANAグループ・ADOが移転することとなった.これによって,空港ターミナル内の混雑は緩和されることとなり,さらに今までバスで飛行機に移動していたものが,空港から直結のタラップで乗降することができるようになり,利便性が向上している.

広々としたチェックインカウンター

天井から自然の光が差し込むような設計になっている.
上に見える人影は展望デッキにいる人々

今話題の「空弁」コーナー
飛行機も弁当を外で買う時代となった

上から見るとこんな感じ

オープンカフェ風

1階到着ロビー外のバス乗り場
関東各方面にリムジンバスが発着している
 
ショッピングゾーン

デザインが面白いシースルーエレベーター

混雑する展望デッキ

子供に人気があるのは「ぴかちゅうジャンボ」

展望デッキでも座って休憩できるようになっている

大田市場【東京考察#169】

The Ota market(The Tokyo center wholesale market)


大田市場の青果棟


 大田市場は,かつて秋葉原にあった神田青果市場の移転に伴って平成元年に開設された近代的な市場である.取扱量は青果約3,300t,花き280万本,水産約130t(H11現在)となっており,国内最大の取扱量を誇る市場である.場内は広々と整然としており,築地市場のように小型運搬車(ターレット車やリアカー)にひかれそうになることはまずない.青果棟と水産棟,花き棟に分けられており,青果と水産棟内には見学者専用のルートも設けられている.
見学者専用のルートは原則24時間見学が可能となっているが,セリが行われる時刻は,水産物5:40~,青果(野菜6:50~ 果物7:00~),花き7:00~となっている.また,事務棟の2階には資料展示室があり,土・日・祝を除く平日の9:00~12:00と13:00~16:00に入ることができるようになっている.

トラックに荷を積むスペース

青果棟内部 広々としている
 
セリの行われる場所

いろいろな産地の書かれた段ボールが積まれている

水産棟の屋根には鯛が・・・

水産棟内部 午後だったのでもう既に「お開き」といった感じ

ありました! 噂のターレット車

関連棟の中には喫茶店や販売店がある
 
なんと市場内にホテルがある(三井アーバンホテル大田市場

ホテル内には,スポーツクラブや銭湯倶楽部がある

壁に貼られていた標語
きれいな市場だと,野菜も果物もおいしく映る

東京モノレール【東京考察#152】

The Tokyo monorail


レールが1本なので「モノレール」


 東京モノレールからの風景,僕は大好きである.気分転換を図りたいとき,モノレールに乗って湾岸地域の景色を眺めて羽田空港の飛行機を見に行ったりしていた.
東京モノレールは,東京国際空港の羽田空港へのアクセスとして昭和39年に開業したものである.JR山手線の浜松町駅から羽田空港までの16.9kmを約21分で結んでおり,日中でも4~5分おきに走っていることから,羽田空港へのアクセスとして気軽に乗れる交通機関である.しかし,最近は羽田空港の新ターミナル開業に伴って,それまで遠くに存在していた京浜急行の羽田空港駅が,ターミナル地下に直結することになって,東京モノレールは苦戦を強いられることになっている.京急は快速特急をバシバシ羽田空港へ乗り入れさせており,横浜方面と都営地下鉄を利用して都心方面からやってくる電車などを運転しているので,お客が取られているのが実情である.さらに追い打ちをかけているのがモノレール運賃の高さ.浜松町~羽田空港間で片道大人470円も取られる.近年はJR東日本が株を取得して事実上の親会社となったため,休日のみ限定の羽田空港から山手線内の駅まで500円均一切符などを販売して盛り返しを図っている.

でも,なんといっても東京モノレールの楽しさは,車窓から眺めることができる景色である.あえてこのHPでは車窓の写真は掲載しないことにした.
浜松町駅をでると,レインボーブリッジが過ぎ去り,天王洲アイルの再開発を通り抜け,運河と公団の高層住宅を眺めながら大井競馬場を通り過ぎ,倉庫群となって流通センター,海に落っこちそうになるほど傾いてモノレールは快走し,湾岸地帯の殺伐とした景色の中を走っていく.そして,飛行場が近づくと整備場となり,整備中の飛行機が間近に眺められ,ターミナルを遠くに眺めながら,地着陸するジャンボ機と滑走路が車窓いっぱいに広がる絶景となる.夜は更にムード満点.そして終点羽田空港となる.

是非一度お試しを.なお,羽田に向かって進行方向左側の窓がお薦めです.


羽田空港駅
ワンマン運転なのでホームにドアがついている


モノレール車内


車窓の写真を1枚だけ・・・
空港ターミナルと滑走路が丸見えとなる


天王洲アイル駅

師走の羽田空港【東京考察#125】

Haneda Airport in the end of the year

現在の羽田空港
海側に東ターミナルを建設中であり,拡張工事が進められている.

 


 年末年始の帰省ラッシュで賑わう羽田空港.羽田は東京における国内線の空港として,全国各地の空港からの航空便が設定されている.最近では,韓国ソウル・金浦空港とのチャーター便が実現し,都心に近いことから,国際空港としての機能の見直しが迫られている.そんな年末の羽田空港の模様をどうぞ.


搭乗カウンター前は混雑(2階出発ロビー)


テロ防止のため,搭乗口のセキュリティチェックは厳重になっており,
長蛇の列ができている.


満席の便が多い

 
羽田空港はみやげ物屋が充実している.
東京土産を買って,実家へ.人気商品には行列ができている.
成田空港もこれを見習って,
外国人観光客のためにもっと免税品店を充実させるべきである.

 
「羽田航空神社」
ターミナルビルの余り目立たない場所(1階)に神社がある.


1階到着ロビー


リムジンバスも各方面に出ている.
今は京急線も乗り入れており,
東京モノレールは値段が高いこともあって
乗客離れが進んでいる.


「賀正」
クリスマスが過ぎるとお正月モードに切り替わる


松井秀喜選手のジャンボ機


羽田空港には次々と着陸機がある.
上の写真には4機の着陸態勢の機体(前照ライト)が写っている.


ANA系のみの着陸便一覧
2分おきに着陸している


国際線ターミナルは閑散としている


国際線ロビーも閑散.羽田とは思えない.
国内線ターミナルと国際線ターミナルは,
5分おきに走っている無料バスで結ばれている


東ターミナルは建設中


黄昏の羽田.富士山が見える.

井98 大井町駅東口-大井水産物埠頭[都バスで東京発見]

大井町駅からコンテナ埠頭を通って水産物埠頭までを結ぶ通勤路線

井98 大井町駅東口⇔大井水産物埠頭(経由)青物横丁・5号バース 品川営業所

路線keyword:大井埠頭,大井コンテナ埠頭,大井水産物埠頭


大井町駅から大井埠頭までの通勤アクセス路線である。大井埠頭までの路線はこの他に品98(甲)系統が存在しているが、本系統は大井埠頭を直通で結ぶという目的から、品98(甲)系統とは違う運行経路を走っている。大井埠頭へ向かうバス路線の運行形態はかなり複雑である。
「直通 大井ふ頭」と書かれた行先方向幕を掲げ、バスは品川区総合区民会館きゅりあん・丸井前のロータリーから発車した。朝は大井埠頭方面が混雑し、夕方は駅方向の便が混雑する。逆方向の便は誰も乗車しておらず、空気を運んでいる状態になる。
仙台坂を下って第一京浜を横切り、青物横丁を過ぎる。海岸通りと交差すると、中央車線に入って陸橋を上り京浜運河を大井北ふ頭橋で渡る。左手に天王洲アイルのビル群、右手には八潮パークタウンの団地群を眺めることができる。ここから大井埠頭である。
左手前方に大井火力発電所の煙突を見て、周囲の視界が開けているカーブを右に曲がりながら陸橋を下りる。そして、2号バースとなり、以後3号バース、4号バース……と、コンテナ船からコンテナを積み下ろす基地のオンパレードとなる。夜になると、バース内にはオレンジ色の照明が照らされ、一種独特の風景を見ることができる。
6号バースを出ると、左手に日本郵船を見ながら右折し、東京税関大井出張所前に立ち寄るルートを走る。再び同じ道路に戻って8号バースとなる。
植物防疫所大井出張所を出ると左折し、大井水産物埠頭入口停留所となる。ここで品川区八潮から大田区東海に地名が変わる。と同時に、埠頭の役割もコンテナ埠頭から水産物埠頭に変わる。ここから先の路線は、午前便と午後便とでルートが変更する。午前便は右折して、ニチレイ、大井埠頭シャーシープールを経由して大井水産物埠頭となり、午後便は直進して大井水産物埠頭にて一旦終点となり、大井町駅行となって大井埠頭シャーシープール、ニチレイを経由して大井町駅に向かうルートとなる。

品98丙 品川駅東口⇔大田市場(急行)[都バスで東京発見]

品川駅と大田市場をノンストップで結ぶ路線

品98丙 品川駅東口⇔大田市場(急行) 品川営業所

路線keyword:大田市場(東京都中央卸売市場),急行バス


朝早い市場へのアクセスの為に設けられた路線であり、5時32分の始発より6本のみがノンストップの急行バスとなる(現在は日中も走っている)。大田市場までは約20分で到着する。品98(乙)系統の大田市場行とは走行するルートが異なる。
品川駅東口(港南口)を出発すると、新港南橋交差点にて右折し、旧海岸通りを南下する。天王洲橋で運河を渡ると、左手に天王洲アイル(→p.)の再開発ビル群が現れて、バスは左折し新東海橋で高浜運河を渡る。今度は京浜運河を品川埠頭橋で渡って右折する。運河の多さは湾岸の埋立地であることを実感する。
左手に火力発電所の赤白に塗られた煙突を見ながら、バスは柳の街路樹の植わる道路を南に進む。左手に大井清掃工場を見て大きく左にカーブすると、首都高速湾岸線を渡って右折する。左には東海道新幹線の広大な車両基地が広がり、のぞみ号やひかり号が出番を待っている。右には八潮パークタウンの高層住宅群が建ち並んでいる。バスは中央に首都高速湾岸線を挟んだ国道357号線をひたすら快走する。
環七大井埠頭交差点で環七通りに左折し、すぐに左の側道に入って右に曲がり、大田市場北門をくぐり抜ける。市場内に入ると、段ボール箱・青果物・ターレット車・トラックなどが目に飛び込んでくる。場内は広々として整然としており、スケールが大きい。
大田市場は、秋葉原に存在していた神田市場が平成 年に移転してきたものであり、築地市場とは違ってござっぱりとしている。敷地面積約39万㎡、青果、水産、花などを扱っている。場内には見学者用の徒歩コースも設けられており(無料・いつでも見学可)、建物内の上部からセリ(5時30分~8時30分頃)などを見学することができるようになっている。
市場内のバスはループ運行となり、市場の建物を右手に見ながら大田市場北門→水産棟と右回りに走って、正門・事務棟のある大田市場に到着して終点となる。

品98乙 品川駅東口⇔大田市場[都バスで東京発見]

品川駅・大井コンテナ埠頭・大田市場とを結ぶ路線

品98乙 品川駅東口⇔大田市場(経由)5号バース 品川営業所

路線keyword:大井埠頭(コンテナ埠頭),大田市場,倉庫群,コンテナ,湾岸埋立地


品川駅と大井埠頭とを結ぶ路線であり、終点の大田市場を除いて品98(甲)系統の品川駅東口-大井町駅東口線と同じルートを走る。
品川駅東口(港南口)を出発すると、新港南橋交差点にて右折し、旧海岸通りを南下する。天王洲橋で運河を渡ると、左手に天王洲アイルの再開発ビル群が現れて、バスは左折し新東海橋で高浜運河を渡る。今度は京浜運河を品川埠頭橋で渡って右折する。運河の多さは湾岸の埋立地であることを実感する。
左手に大井火力発電所の煙突、東京港海底トンネルの出入口を見ながら、バスは左折して陸橋を下りながら右にカーブしていく。そして、コンテナ埠頭となり、2号バース、3号バース……と「バース」の連続となる(→p.)。周囲を走る車は、ほとんどがコンテナ車であり、埠頭内に入場を待つトラックの列が、道路の端にズラリと並んでいる。
運輸・物流関係の社名が記載された巨大な倉庫群の中を走り、側道に入って左に曲がると大田市場北門を通り抜け、市場内を右回りに走って終点大田市場に到着する。

品98甲 品川駅東口⇔大井町駅東口[都バスで東京発見]

日本有数のコンテナ埠頭・大井埠頭をぐるりとめぐる社会科見学路線

品98甲 品川駅東口⇔大井町駅東口(経由)5号バース・大井競馬場 品川営業所

路線keyword:大井埠頭,コンテナ,倉庫群,バース,東京港野鳥公園,大井競馬場,湾岸臨海部


JR京浜東北線を利用すれば僅かひと駅3分の区間を、このバスは約1時間もかけて大井埠頭をぐるりと1周する。非日常的な空間を味わいたい時には、この路線に乗車することをお薦めする。
大井埠頭へのバス便は、この路線以外にも太田市場行や大井水産物埠頭行、さらには品川駅からの路線や急行便など数系統運行されており、それぞれルートや運行時間帯が若干違って複雑なので、全てを把握するには少々厄介な地域である。大井埠頭の骨格的な路線はこの品98(甲)系統である。
大井町駅東口の丸井前よりバスは発車し、仙台坂を下って第一京浜を横切る。昭和6年までは品川青物市場があった青物横丁を過ぎ、海岸通りに入って南下すると、東京陸運支局と免許更新時にお世話になる鮫洲運転免許試験場が左手に現れる。試験場の道路を挟んだ向かい側には品川自動車教習所があり、敷地のない都市の教習場らしく2階建ての教習コースが眺められる。ここで、正面やや上部に目を移すと、ニュース等を流す巨大な電光掲示板とサントリーの巨大なネオン広告が見える。夜になるとひときわ目立つ色彩を放つが、これは羽田空港に離着陸する飛行機の乗客に向かって宣伝するために取り付けられた広告なのである。この左手上空は羽田空港A滑走路に離着陸するときの飛行ルートとなっており、巨大な飛行機を間近で見ることができる。運が良ければバスとの併走がみられる場所である。
正面突き当たりが大井競馬場である。バスは左折し、東京モノレールの下をくぐり抜けると、京浜運河を勝島橋で渡る。右前方には大井ふ頭中央海浜公園の緑の茂みが見渡せる。この運河を越えると大井埠頭に突入する。
首都高速湾岸線が現れるとバスは右折し、高速沿いの国道357号線を走る。左には東海道新幹線の車両基地が見える。そしてバスは左折し、環7通りへ入る。この辺りの環七通りは、都心とは違って8車線(片側4車線)もの道幅を誇り、広々とした空間が保たれている。同時に周辺には空き地も目立つようになった。
東京港野鳥公園を過ぎると、青や茶色の色とりどりのコンテナが目立つようになる。バス停名も「ダイトー大井物流センター」「丸全昭和アムウェイ」「鴻池運輸」「ニチレイ」などといった会社名称が多くなる。周囲を走る車は、コンテナを牽引したコンテナ車がほとんどである。一方、休日になるとこの大井埠頭はほとんど車の走らないゴーストタウンの様相を呈する。太田市場は右手奥に存在する。
右手にコンテナをコンテナ船に積み降ろしするクレーンと山積みにされたコンテナ群が見えるようになる。コンテナ埠頭と呼ばれる所以である。8号バース、6号バース、5号バース……2号バースと、バス停留所が「バース」のオンパレードとなる。バースとは船1隻分の接岸係留に要する水域のことをいう。大井埠頭は、京浜運河北側に位置する外国・国内貨物船と東京電力原油輸送船の大型船専用埠頭であり、8つ(8バース)の外貿コンテナ専用埠頭と2つ(2バース)の水産物専用埠頭を有する、昭和48年に完成した世界でも最大級のコンテナ埠頭である。。
右手に大井・品川火力発電所の煙突が現れ、ブルーに塗られた橋で京浜運河を渡ると天王洲アイルの超高層のビル群が見え、旧海岸通りを東京水産大学の脇を通って北上すると、終点品川駅東口となる。