ブリュッセル・街の風景1[アムステルダム&ブリュッセル+パリの旅行記5]

ブリュッセルの街並み

ブリュッセルも歴史ある都市で,中心部は石畳の道に重厚な建物がびっしりと建てられている.どこが違うのかと言われるとちょっと困るのであるが,アムステルダムとはまた違った建物の雰囲気であることが感じられる.

グランプラス

グランプラスは観光客なら一度は訪れる場所であろう.グランプラス周辺はおみやげ物屋やレストランなどが建ち並んでおり,ぶらぶら歩いているだけでも時間は過ぎてゆく.
グランプラスはギルドハウスに囲まれた広場で,広さは約110×約70mとなっている.15~16世紀にかけてギルド(組合)ハウスが木造で建てられたが,1695年にフランス王ルイ14世の命を受けた軍によって攻撃され市庁舎以外は破壊されてしまった.その後,1699年には石造りの建物が再建されて現在のような姿になったという.
とにかくぐるりと取り囲むように建てられた建物は圧巻であり,オープンカフェに入って歴史をひもときながら,じっくりと空間の雰囲気を堪能したい広場であった.

地下を走る路面電車(プレメトロ)

ブリュッセルには珍しいトラムが走っている.地下を走る路面電車である.郊外に行くと路面電車となるのであるが,都心部では地下鉄となって走るので,プレメトロと呼ばれている.
チケットは1回券1.5ユーロとなっているが,グランプラスの観光案内所ではトラム・バス・メトロに乗れる1日乗車券を3.8ユーロで買うことができるので,それを使うと大変お得であるし乗りやすい.写真右側が1日乗車券であるが,乗車時に刻印機に通すと裏面にデータが印字されて乗車できるしくみとなっている.

街中を走るトラム

ブリュッセルでもトラムは重要な公共交通となっている.道路中央部にトラムが走って車はその脇を走っていることが多い.停留所から乗客が乗るときは,車道を横切らなければならないので危険ではないのかなと疑問に思って撮影したのが右側の写真である.つまり,停留所からトラムに乗るときは,停留所手前に引かれている停止白線で乗用車は停止するようになっており,安全に人が乗降できるしくみになっている.「仕組み」というよりは,昔から走っているトラムのルールに関して,ベルギー市民のドライバーにそのような意識がすり込まれているといっていいのかもしれない.

ベルギーのビアホール

ベルギーと言えば「ビール」である.約800種類の銘柄があると言われ,街中にあるオープンカフェでは色々な種類のベルギービールを味わうことができる.製法が違うビールがいくつもあり,日本で味わっているものとはひと味もふた味も違ったテイストを味わうことができる.

メニューを見ても,どのビールがどんな味なのかわからないので,とりあえず適当に頼んでみた.料理は「スカンジナビアなんとやら」と書いてあったものを選んで頼んでみた.そして出てきたのが写真のとおり.ビールは度数の強い「いかにもお酒」といった味わいの濃いビールで,日本人に合うかどうかは微妙なところ.料理は,サーモンとニシンと生ハムがレタスの上にのっているものであり,これはGOOD.

このようなオープンカフェでの精算の仕方は,注文された品を出すとウエイターがレシートを持ってきて机の上に置き,そこにお金を置いておくとしばらくして取りに来るという,その都度お金を精算するしくみ(キャッシュ・オン・デリバリー)であった.銀座でもこのような精算のしくみをやっている店に入ったことがあったが,今思うと「これを日本でも真似ていたんだな」と思った.

ブリュッセル・街の風景2[アムステルダム&ブリュッセル+パリの旅行記6]

オープンカフェと路地裏(イロ・サクレ地区)

 グランプラス周辺の路地にはたくさんの飲食店が並んでおり,夜になると大変賑やかになる.写真は午前10時頃の様子であり,まだ準備中であったが,路地裏のオープンテーブルでベルギービールを片手に舌鼓を打つのも悪くはない.なお,観光名所でもあるのでぼったくりの被害が出ているとのことで,店選びは注意をすること.

いたるところに噴水が・・・

ブリュッセルを歩いていると,噴水が道路のコーナーなどに多く設けられていることに気づく.小便小僧は有名であるが,それ以外にもなかなかユニークな発想の噴水が多い.なんで口から水をはき出しているのか???

喫茶店にて

ベルギーといえば「チョコレート」でもある.歩き疲れたので喫茶店に入ってドリンク(ミルクティー)を注文したところ,ゴディバの四角いチョコレートがついてきた.名古屋の喫茶店に入るとコーヒーの他にピーナツが出てくるというが,それと同じこと.他のドリンクとして「ホットチョコレート」もあった.さすがはベルギー.

チョコレートの噴水

もうひとつチョコレートの話題.ウインドー越にチョコレートの噴水を発見した!写真ではわからないが,このチョコレートはトロトロと流れているのである.チョコレート専門店のフィリップマーチンのチョコ噴水であった.おいしそう.

オープンバスで観光

雨が降ってきたこともあり,また街の中をコンパクトに見て回りたかったので,オープンツアーのバスに乗ってぐるりと車窓から観光することにした.オープンバスといっても雨が降っているので,天井にはビニールの幌がかけられていたが.

ツアーバスは1人16ユーロで乗車時刻から24時間有効となっている.つまり午後3時から乗った場合は,明日の午後3時まで有効ということ.合理的で良心的な設定である.バスは30分間隔で13の停留所を循環運行しているので,降りたいところで自由に降りて観光し,再びバスに乗って元の場所に戻ることが出来る.

また,8カ国語対応の観光案内ガイドがついているので,車内でイヤホンをつなげてチャンネルを合わせれば,日本語ガイドを聞きながら観光をすることができる.チケットは観光案内所で購入可能.

近代的な街並み

ブリュッセル北駅周辺にはワールドトレードセンターが建ち,石造りの重厚な建物が密集する市街地中心部とはまた違った風景を見せている.こちらの空間の方が,日本では見慣れている風景であり,近代的なビル群が建ち並んでいる.
ブリュッセルはEU本部のある「ヨーロッパの首都」であり,歴史ある街並みと新たなEU連合に向けた新しい街並みが共存していく都市である.

おもしろエレベーター[アムステルダム&ブリュッセル+パリの旅行記8]

古い建物が多く建っているヨーロッパには,珍しいエレベーターが結構沢山残っている.今回の旅行の中で目にした珍しいエレベータを紹介する.

ビクトリアホテル  【アムステルダム】

このエレベーターはアムステルダムで宿泊したビクトリアホテルの低層階用のエレベーター.油圧式でゆっくりと動くもので,ロビー(1階)から3階までのエレベーター.扉やかごの外側がほぼ全面ガラス張りとなっていて,枠の部分のみがスチールとなっており,デザイン的にもすっきりとしている.

エレベータの中からとった写真.扉がほぼガラスなので,外の様子がよく見える.

オランダ国立博物館  【アムステルダム】

国立博物館のエレベーター.こちらもガラスが基調となったデザインであるが,円形の丸い形をしているところが面白い.車いすの人などが多く利用していた.

「とある」美術館  【アムステルダム】

「とある」美術館のエレベーター.このエレベーターは乗客が扉を手で引いて手動で開けるもので,エレベーターがきて止まったことをガラス部分で確認したら,観音式の扉を手で引いて開けて中に入るのである.さらに,内側(かご側)には扉がついていないので,エレベーターに乗っているときは,動いている壁に手で触ることができる(あえてそんなことをする人はいないが).ある意味,安全管理に自己責任が要求されるエレベーターである.子供と乗るときはちょっと怖い.

メトロポールホテル  【ブリュッセル】

ブリュッセルのメトロポールホテルのエレベーター.OTIS社製である.エレベーターの籠は,周囲との空間の区切りがなくて,極端なことを言うと手を伸ばせば籠に触ることができ,扉の柵から顔を出して下を覗けば(かなり危険なので実際はやらないほうがよい.右の写真は手だけを伸ばして撮影した)ロープに吊られた籠を見ることができる.そして扉は,玄関の門のような柵扉を手で引いて開けるというもの.こんなエレベーターは日本ではまずお目にかかることはできず,このホテルには他に普通のエレベーターも存在していたが,あえてこのエレベーターに何度も乗ってしまった.

これが手動式のホール側の扉.エレベーターがやってきて停止すると,ロックが自動的に解除されてドアノブを引くと扉が開くようになる.

かご側の扉も手動式であるが,こちらはアコーディオンの引き戸タイプとなっている.ホール側の扉も,がご側の扉も,非常に重い扉なので,思いっきり力を入れて開けないといけない.

エレベーターが動いているときのかご内から撮影した写真(左)と,最上階のエレベーターホール(右).一見するとエレベーターが止まるホールだとは思えない空間である.

成田空港第2ターミナル 【日本】

実はこれも分類上は「エレベーター」なのである.OTIS社製.日本で唯一の水平に走るエレベーターで,成田空港第2ターミナルの本館とサテライトを結ぶシャトル線である.しかし,水平エレベーターといってもケーブルカーのようにロープで牽引されているわけでもなく,見た目はゴムタイヤで走る新交通システムと同じようである.唯一,エレベーターだなと思わせるのは,出発するフロアー側の扉がエレベーターのような雰囲気の造り(というか意匠)になっていることと,かごの扉の下に「OTIS」と書かれたプレートが張ってある(他のエレベーターも扉下にはメーカーのプレートが張ってあるものが多い)点である.