キャンドルナイト希望のあかり2014~会津【会津考察51】

Candle Night 2014 in Aizu


キャンドルナイト2014・会津会場

 


 東日本大震災から3年目を迎える2014年3月.県内各会場でキャンドルナイト希望のあかりが開催された.会津会場は県立博物館で開催され,来場する人の思いをキャンドルホルダーに描き,3.11のメッセージを未来へ届ける光である.監修・プロデュースとして,キャンドルアーティスト・Candle
JUNEが手がけており,犠牲者への哀悼と復興への思いがキャンドルで灯されていた.

駐車場から県立博物館入り口へ

横断幕

あかべこもいた

メッセージを書きます
 
キャンドルには思いのメッセージが込められている

キャンドルの中

プロデューサーのCandle JUNE(キャンドル・ジュン)が挨拶していた

だんだん暗くなって,灯りが見えてきた.
 
 
そして,真っ暗に.
 

甘酒と豚汁が振る舞われた

会津若松見聞録【1-8】[一括掲載]

(このページは2012年~2014年に掲載したものです)

No.8 一世を風靡した「わけわかまつ!」

今から20年以上も前だろうか,会津地方の小中高生の間で大流行した言葉が「わけわかまつ~!」である.意味は,「訳わかんな~い!」「わけわかめ!」と同じく,意味が分からない,訳がわからない,といった時に使われるのであるが,ちょっとした会話の落ちに突然「わけ,わかまつ~!」と叫ぶので,なんだかこっちも「わけ,わかまつ~!」っていう感じ.
訳がわからないの「わからない」と,会津若松の「若松」をかけた言葉で,この流行語は恐ろしいほど会津地方に伝播していった.例えば,
先生「はーい,これから抜き打ち数学テストを行う!」
生徒「えー,わけわかまつ~!」
今となっては,ほとんど死語に近い言葉となっているが,ユーモア溢れるご当地ギャグとして,「ならぬものはなりませぬ」と同様に,後世に受け継いでいって欲しいものである.(2014,02)

No.7 漢字4文字の市「会津若松市」

証明書を申請するとき,懸賞にハガキで応募するとき,病院で初診にかかるときなど,住所を書く機会はよくある.福島県会津若松市○○○大字○○字○○・・・・,この会津若松市を書くとき,4文字を書かなければならないのは,結構億劫だったりする.市中心部ならまだいいが,合併した旧町村部など大字や字のつく地域では,漢字がずらずらと並んでおり,もっと簡単に記載ができないものか,とつい思ってしまう.そこで,同じような思いをしている人がいるのかと思い,全国に漢字4文字以上の市がいくつかるか調べてみると,市は20市,町村では27町村が存在していて,全国1742市町村のうち,47市町村の住民は同じ思いをしているに違いない(ちなみに福島県内では,会津坂下町,会津美里町の2町が該当する).会津若松というネーミングはとても気に入っているので,それはそれで良いのだが,会津若松市内で完結する書類などのときは,わざわざ「会津若松市」と書かず,「市内」と2文字だけ記入してしている次第である.
ちなみに,漢字4文字以上の市はこちら・・・五所川原(青森),陸前高田(岩手),由利本荘(秋田),会津若松(福島),常陸太田(茨城),常陸大宮(茨城),那須塩原(栃木),那須烏山(栃木),東久留米(東京),武蔵村山(東京),富士吉田(山梨),北名古屋(愛知),近江八幡(滋賀),河内長野(大阪),大阪狭山(大阪),大和郡山(奈良),大和高田(奈良),安芸高田(広島),山陽小野田(山口),四国中央(愛媛),土佐清水(高知),豊後大野(大分),豊後高田(大分),薩摩川内(鹿児島)(2014,02)

No.6 会津若松の除雪は本当に下手なのか?

よく会話の中で「南会津や裏磐梯・猪苗代の方は除雪がきれいなのに,会津若松の除雪は下手だ」などという声を耳にする.床屋に行っても,飲み屋の会話でも聞いたことがある.これは,会津若松の気象条件と交通量によって,どうしてもそうなってしまうのではないか,と感じる.
まず,南会津や裏磐梯・猪苗代は気温が低くて除雪し終わっても道路の雪が融けることがないため,よほど気温が一気に上がらない限り,シャーベット状のザケた雪となることが少ない.そして,車の量が少ないため,除雪した後の道路もそれほど痛まない(というか汚れない?)で済む.
一方,会津若松市内では,標高が200m程度なので日中の気温が高くなり(0℃を超える),除雪したあとの路面の雪がすぐ融けてしまう.そして,交通量が多いため,シャーベット状の雪のひどさにさらに輪をかけてしまう.また,市ではトラックで運んだ雪を捨てる排雪場所を3カ所設けているのだが,城下町特有の狭い道路も多くあり,大雪が降ってしまうと排雪に時間がかかってしまうのである.つまり,会津若松の除雪が下手なのではなく,会津若松の気象や交通条件などによって,どうしても降り積もった雪の状態が悪くなってしまうのである.毎朝早くから出動している作業員の方には,頭の下がる思いである.(2014,02)

No.5 大雪の降り方にも違いが・・・

年に数回はドカ雪となる会津地方である.その大雪の降り方には大きく分けて2つの種類があるように思う.
一つは,西高東低の冬型の気圧配置となり,天気図の等圧線が本州に何本もかかるときである.シベリアからの湿った空気と上空の寒気によって気温が下がり,細かくてサラサラの雪がシンシンと降り積もるタイプ.雪が降った直後は,降り積もった雪もフワフワなので,スコップでかくのも楽なのであるが,気温が低いため,かいた雪がなかなか融けてくれない.
そしてもう一つは,春によく見られるのであるが,太平洋側に低気圧が通過して,関東やいわき地方でも雪が降るもので,こちらはボタボタと大粒の雪で,水分を含んだ重たい雪で,雪かきするときも腰に力を入れて運ばなくてはならず,一苦労な雪である.しかし,気温が高いため比較的融けるのも早く,日の当たるところにおいておけば,数日であっという間に融けてしまう雪である.
いずれにしても大雪はいやなのであるが,大粒で湿った重たい雪が降ってくると,春ももうすぐだなぁ~,もう一踏ん張り!という思いにさせてくれる,そんな雪であった.(2014,02)

No.4 田中茂風呂ショップ

会津若松を車で走っていて,時々目に入ってくるものに「田中茂風呂ショップ」という看板がある.何の商品を取り扱っているのかは想像がつくのであるが,気になるのはそのネーミング.おそらくオーナーが「田中茂」さんなのだろうが,名字の田中だけにとどめずに名前をつけており,それも本当に「ふつー」のお名前(すいませんm(_ _)m),そこに風呂ショップという,これまた「ふつー」に名前をつけており,単刀直入でわかりやすくていい.横文字風にして,「タナカバスショップ」にすると大型バス販売ディーラーと間違えてしまうし,「田中風呂センター」だと日帰り健康センターの入浴施設と間違えられかねない.「田中バスセンター」にいたっては駅前バスターミナルになってしまう.田中さんは日本に多くある名字なので,差別化を図るためにあえて名前をつけたのかも.そう考えると,もっとも的確なネーミングとして,この「田中茂風呂ショップ」に落ち着いたのだろう.ホームページで調べても情報が載っていなく,お店には一度も足を運んだことがないのであるが,車を運転していると,つい気になってしまう「田中茂風呂ショップ」なのであった.(2013,12)

No.3 分別によって違うゴミステーション

会津若松市のゴミ分別は,大きく分けて7種14分別に分けられているが,ゴミの分別によってゴミ集積場(ステーション)の場所が違うので注意が必要である(地区による.特に市街地部で違う場合が多いようである).燃やせるゴミ・燃やせないゴミ・古紙類は「ごみステーション」に出して,かん類・びん類・ペットボトル・プラスチック製容器包装は「資源物専用ステーション」へ出すのである.なぜこのように2種類に分かれているのか,ここからは推察なのであるが,ごみステーションより資源物専用ステーションの方が数が少ないのであるが,資源物回収については回収する総量が燃やせるゴミなどに比べると少ないので(回収も原則週1回~月2回),回収地点を少なくして効率よく収集するためなのではないかと思われる.
紛らわしいのは古紙類で,古紙の収集日は資源物と同じ週1回となっているのだが,資源物専用ステーションではなく,ごみステーションに出すこととなっているのである.そのため,週1回の資源物のゴミ出しの日には,まず段ボールや新聞紙などの古紙類をごみステーションまで運んで,次に,びんかん類やペットボトル,プラスチックのゴミを資源物専用ステーションまで運ぶという,手間のかかるものとなっている.
資源物専用ステーションでは,ゴミを捨てるための専用の大きなケースを,自治会で割り当てられた担当者が朝早くセッティングするルールとなっている(資源物ステーションでは,プラスチック以外はビニール袋から取り出して専用のケースに入れなければならないため,このように専用のケースを自治会でセッティングしているのである).引っ越した当初は,このごみステーションと資源物専用ステーションの違いが分からずに,出す場所に戸惑った次第である.同じように思う人が多いためか,ごみステーションに「ここに資源物は出さないでください」といった張り紙を多く見かける.(2013,12)

No.2 アピオとアピタ

「昨日,アピタに子供と行ってきた」とか,「今度の日曜日,アピオでイベントがあるんだって」という会話が交わされる.この「アピオ」と「アピタ」,初めは同じ施設なのかと思いきや,このふたつ,全くの別物なのである.まず,アピオから.
アピオの正式名称は「会津アピオ」であり,会津若松インターチェンジの西側に広がる物流団地のことである.1998(平成10)年から施設がオープンしており,団地内には,リオン・ドール 会津アピオ店,レオクラブ TSUTAYA 会津アピオ店,ブックオフ 会津アピオ店,ドトール 会津若松アピオ店,サンドラッグ 会津若松アピオ店,マクドナルド 会津アピオ店,カワチ 会津アピオ店,コスモ石油 アピオSS,ケーズデンキ by Denkodo 会津若松本店,西沢書店,プラネット,ビビホーム大和一,東邦銀行会津アピオ支店,会津アピオ郵便局,福島銀行ATM,会津信用金庫ATMなどの店舗が存在している.隣接地には,ユニクロ,西松屋,イエローハットなどもある.基本的に独立店舗なので,それぞれの店に行くには,車に乗って駐車場を渡り歩く必要がある.
次にアピタ.こちらは愛知県に本社を置くユニー(株)が展開している大型ショッピングセンターで,西若松駅の西側,神指町のオリンパス工場近くにある.イオンモールなどがない会津若松にとっては,テナントの多く入る唯一の大型ショッピングセンターであり,週末は子供連れの家族が多く訪れるスポットとなっている.家族で行くところがないと,「とりあえず,アピタに行ってみようか」という程,小さな子供を持つ親にとってはありがたい存在で,店内も広々としており,いくら走り回っても大丈夫である(!?).(2013,12)

No.1 おかえりなさい「会津若松」へ

実に34年ぶりに住むことになった会津若松市.幼稚園まで住んでいたときと,良くも悪くも,あまり大きく変わることもなく,ゆっくりと会津の時を刻んでいます.歴史・文化の色濃く残る会津若松市は,人口約12万5千人.鶴ヶ城をはじめ,飯盛山・御薬園・東山温泉など,数多くの観光施設が存在して,多くのお客様を迎え入れています.東日本大震災後の原発事故により,福島県全体が放射能汚染されているように捉えられがちですが,会津地方は放射線量も低く,訪問についても心配する必要はありません.これから,会津若松地方の見聞録をシリーズで掲載します.お楽しみに・・・.(2012,06)

(このページは2012年~2014年に掲載したものです)

Bar Octave(バー・オクターブ)【会津考察50】

Bar Octave (Aizu-wakamatsu city)


ジャズのライブが聞けるバー・オクターブ

 


 会津若松市でジャズのライブが聞けるバーがある.Bar Octave(バー・オクターブ)は550種を超える洋酒をそろえたカクテル&ウィスキーバーで,月に2回,会津若松市では貴重なジャズのライブが聞けるお店である.
ライブは,第2・第4木曜日に開催され,1stステージは21:00~(30分間),2ndステージは22:00~(30分間),別途チャージ料はとられない.第2木曜日はドラム・ベース・ピアノのトリオ,第4木曜日はギター・ベース・ピアノのトリオ,その他,不定期でライブ演奏が行われている.2ndステージではリクエストも受け付けているので,お気に入りの曲があればマスターに伝えてみるのもよい.
また,店にはメニューがない.今月のおすすめカクテルというものが案内されているが,基本的には自分の知っている飲み物をオーダーするか,マスターにこんなカクテルが飲みたい!おすすめのカクテルは?などと伝えて,オーダーをする.メニューがなくても気さくで静かに語りかけるマスターなので,臆することなくお酒を楽しむことができる.ちなみに,マスターは日本バーデンター協会福島県本部会津支部の技術研究部長を務めており,国際バーテンダー協会(I.B.A)認定のバーテンダーである.
お値段は,カクテル2杯飲んで,2000円~3000円程度,二次会以降のお酒を落ち着いて楽しむバーである.営業時間は19時~4時.

今月のおすすめカクテルが置かれているが,
基本的にメニューはないので,マスターに気軽にオーダーする.

私の好きなカクテル「雪国」
 
洋酒がずらずらと並べられている.
一人で来たときはカウンターへ.マスターとの会話が弾む.

第2・第4木曜日はジャズライブが聴ける.
ミュージックチャージはない.
 
アイリッシュコーヒー
温かいコーヒーのカクテル.

木目調のムードある落ち着いた店内

会津清酒屋台村(会津若松市)【会津考察48】

Aizu Japaneze sake stand festival (Aizu-Wakamatsu city)


会津清酒屋台村

 


 今回で第5回目を迎える会津清酒屋台村.会津清酒消費拡大推進協議会(事務局:会津若松酒造協同組合)が主催となって実施しているイベントで,野口英世青春広場において,2013(平成25)年10月25日に開催された.会津清酒にあうおつまみ類が屋台として並び,秋のお酒となる「ひやおろし」が各種楽しめるものとなっている.
ひやおろしとは,冬に仕込んだ新酒が秋にほどよく熟成し,その日本酒を通常は2回火をいれているところを,1回のみ火を入れて冷やのまま出荷用の木樽へとおろし,樽詰めしたことからこのように呼ばれるようになったという.ひやおろしは,作りたての豊かな香りが残っている.
利き酒セットは500円となっており,花春酒造,名倉山酒造,辰泉酒造,榮川酒造,鶴乃江酒造,末廣酒造,石橋酒造場,高橋庄作酒造店,宮泉名醸,会州一酒造,磐梯酒造,稲川酒造展から5種類の組み合わせができるようになっている.
2013(平成25)年はあいにくの雨模様となっていたが,無類の酒好きたちがテントの中で,秋のひやおろしを味わっていた....ちなみに,毎月25日は会津清酒の日となっている.

中央のテントが酒を飲む場所

ひやおろし 1杯は300円

利き酒は5種類で500円 おちょこに入れられる
 
おつまみも売られている

スーツをきた男性が多い

岩魚の塩焼きにおでん,玉こんにゃく

野口英世像 忍耐と記してある
酒には「忍耐」が必要か....
【公共交通案内】
●路線バス(ハイカラさん)
若松駅→鶴ヶ城→会津武家屋敷→飯盛山→若松駅 野口英世青春広場下車

蒼翔祭(会津大学学園祭)【会津考察47】

Sosyo festival (Aizu University school festival)


会津大学学園祭「蒼翔祭」

 


 福島県立会津大学の学園祭は「蒼翔祭(そうしょうさい)」と呼ばれ,2013(平成25)年は10月12日(土)~13日(日)に行われた.今年(2013年)で創立20周年を迎え,記念すべき区切りの年となっている.1993(平成5)年創立当時の第1回学園祭は蒼翔祭ではなく,翔壮祭(しょうそうさい)と呼ばれており,読み方が逆の発音であった.現在の呼び名に変わったのは第4回(1996(平成8)年)からで,蒼は磐梯山,猪苗代湖,また青く澄んだ空のイメージ,翔はおおきくはばたこうというメッセージ,この2つの意味をあわせて磐梯山や猪苗代湖をバックに大空まで羽ばたいていこうという意味でつけられたという.ちなみに会津短期大学の学園祭は「紅翔祭(こうしょうさい)」とのことで,短大は紅,大学は蒼というシンメトリーとなっている.

壁面に掲げられた垂れ幕

ここから会津大学へ

案内図

秘境ツアーなるものがある
 
学際では必ずつきもののバンド演奏

講義棟の廊下
呼び込みのぬいぐるみも頑張っている

廊下では写真展が行われていた

なんか学生のノリっていう感じ

スタンプラリーも実施

フリーマーケットも開催(管理棟)

大講義室
 
研究棟ではオープンラボを実施中
 
模擬店が並んでいる

メインステージではイベント開催
 
学食は通常時でも誰でも利用できる

図書館も通常時でも誰でも利用できる

子供広場の模擬店
 
会津大学蒼翔祭20周年
【公共交通案内】
●会津若松駅より会津バス 会津大学・松長団地行き約15分 会津大学下車

物産市&Hey!ちゃん市(会津若松駅前)【会津考察41】

Product exhibition & station square Hey!chan exhibition (The Aizu Wakamatsu station square)


会津若松駅前で開催される物産市

 


 ここ数年,夏になると会津若松駅前のタクシープールと,その隣の駅前公園を使用して「物産市&駅前Hey!ちゃん市」が開催されている.タクシープールではミニSLが運転されていて,無料で乗車することができるので,子供たちには大人気な催しである.物産市では,会津地方各市町村を始め,新潟市や米沢市からも出店があって,夏のひとときを過ごす楽しいイベントである.2013(平成25)年は7月15日に開催された.
 
会場では,ミニSLが走っている.
 
各市町村の物産市が開かれている.

ミニSLは無料で乗ることが可能.
 
駅前公園の方でも開かれている.
 
米沢と新潟からも出店.

湯川村からは「米」

あかべぇ登場!

城前団地(会津若松市)【会津考察39】

Siromae Housing complex (Aizuwakamatsu city)


城前団地

 


 一歩足を踏み入れた瞬間,背中にゾクゾクとしたものが走った.このようなすばらしい思想を持った団地開発があって,いまだに現存しているのである.周りの人に城前団地のことを聞くと,決してよい話が返ってこない.今となっては老朽化が激しく,入居者の高齢化も進み,魅力的な居住スペースとは言い難くなってしまった感のある団地なのであろうが,建設当時としては日本の最先端をゆく設計思想が入った団地開発だったはずである.
城前団地の面積は約5.6ha,鶴ヶ城のすぐ近くの北東側にあって,さまざまなタイプの中低層住宅を中心とした団地が建ち並んでおり,市営住宅が多いのであるが,一部県営住宅や民間住宅も混じっている.さらに団地中央には都市公園が整備されており,児童センターや保育園,近隣商業施設(今は機能していない),公衆浴場(銭湯)などの施設もきちんと計画されており,1960(昭和35)年という整備年次を考えると,日本の団地の先駆けであった貴重な開発なのである.
明治時代には,歩兵部隊の兵舎があったところで,戦後は引揚者用の住宅となっていたという.その後,1954(昭和29)年に公営住宅法を受けて,国からの補助金により公営住宅の整備を始め,1960(昭和35)年の住宅地区改良法を受けて,兵舎の住宅を除却し現在の改良住宅を整備したという.
城前団地は建替計画が進められており,平成16(2004)年からは新居入居を行わないこととしているという.今後は順次取り壊しが行われる城前団地であり,この貴重な歴史的遺産ともいえる団地開発を,無くなる前にこの目にとどめておきたいものである.
参考文献:「会津若松市のまちづくりにおける城前団地(福島大学)」

2階建ての低層住宅.
1~2階が使用できるメゾネットタイプのようである.
 
2階建ての低層住宅.
  
2階建ての低層住宅.
 
3階建ての中層住宅.
 
3階建ての中層住宅.
 
3階建ての中層住宅.
  
団地の中央には「つばくろ公園」が配置されている.

保育園も配置されている.保育園は真新しい建物である.

町内会案内図

4階建ての中層住宅であるが,
1階部分は近隣商店街として店舗の入るものであった.
 
平屋建てのものもある.

市道に面した中層住宅.1階の店舗は皆休業.

風呂が設置されている部屋が少ないため,
公衆浴場も配置されている.
  
いろいろなタイプの団地が建てられている.

改造が年月を物語る.
【公共交通案内】
●まちなか周遊バス(ハイカラさん) 若松駅→七日町→鶴ヶ城北口→若松駅(逆回りは「あかべえ」)

会津藩奴隊【会津考察35】

The Aizu-han Yakko tai

鶴ヶ城を出陣する会津藩奴隊
(会津まつり(2012年))

 


 白虎隊ではありません.奴(やっこ)とは,武士が外出する時の荷物を運ぶなど,いろいろな雑務を行っていた人で,主に農民や町民が雇われていることが多かったという.会津藩奴隊(やっこたい)は,この奴に扮装してお祭りなどで演技を行っている団体である.会津まつりのメインイベントである「会津藩公行列」では,朱色の顔をした奴隊が先陣をきって演舞を行うことから,見所のひとつとなっている.隊列は,前から順に「旗持ち」「先払い」「露払い」「表道具」「草履」「挟箱」「毛槍」となっており,およそ40名の隊列が会津の街を練り歩く.
2012(平成24)年の会津まつりはあいにくの雨模様であったが,沿道には多くの見物客で賑わっていた.その時の模様をお届けする.
 
会津まつりのメインイベント「会津藩公行列」の先陣をきって出陣する会津藩奴隊
鶴ヶ城から市内へ練り歩く.

<<旗持ち>>

<<先払い・露払い>>

<<表道具>>

<<挟箱>>

<<毛槍>>

沿道から声援をもらって会津若松市内を練り歩く

毛槍を投げるパフォーマンスは見せ場のひとつ
ここで拍手がわき起こる.

石部桜(会津五桜)【会津考察29】

Ishibe cherry tree (One of five Aizu cherry trees)


石部桜

 


 石部桜(いしべざくら)は,会津五桜にあげられる桜(エドヒガンザクラ)の銘木であり,中世会津の領主・葦名氏の重臣であった石部治部大輔の庭にあった樹であると言い伝えらており,「石部桜」の名もここからきている.幹が8本に分かれている大樹で,樹齢は約600年,田んぼの中にぽつんと1本立っている姿はとても様になっている.東日本大震災から1年が経過した5月のゴールデンウィーク,今年は寒い日が続いて桜の開花がゴールデンウィークまで大幅にずれ込み,天候にも恵まれて多くの観光客が訪れていた.通常の見頃は4月中旬から下旬となっている.
来年の2013(平成25)年に放送されるNHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニングの桜の木に,この石部桜が使われるらしく(今は,使われています!),テレビクルーが田んぼの中で撮影を行っていた.放映が楽しみな「八重の桜」である.田んぼの中に1本ぽつんと立つ石部桜=ハンサムウーマンとして気丈に生き抜いた新島八重(八重の桜),こんな構図ができあがるかもしれない.
 
観光客専用の市営無料駐車場
(飯盛山北駐車場,4月~11月 8:30~17:00 小型15台駐車可)
車の場合,ここに停めて歩いていくと便利
 
初めは,住宅地の中を歩く
 
そして,田んぼの中を歩いていくと・・・

石部桜に到着

田んぼのなかに1本ぽつんと立っている
桜が咲くと,ひときわ目立つ存在に
 
樹齢600年の巨木,枝分かれした幹は支柱で支えられている

周囲の田んぼは個人の所有地
警備員の人が見張りをしている
【公共交通案内】
●会津若松駅から 周遊バス・あかべぇ乗車 飯盛山下下車 徒歩約15分 (逆回りの周遊バス・はいからさんでも下車可能)

会津絵ろうそくまつり【会津考察28】

The Aizu picture candle festival


鶴ヶ城

 


 会津絵ろうそくまつり(ゆきほたる)は,毎年2月の第2金・土曜日の夜に開催されている冬の祭りで,500年以上受け継がれてきた会津の伝統工芸品である「絵ろうそく」を,鶴ヶ城や御薬園で灯すお祭りである.絵ろうそくを知っていただこうと,2000(平成12)年に御薬園で初めて開催されたのが始まりで,今では鶴ヶ城や街なかで絵ろうそくの幻想的な灯火が,2日間点灯している.
会津の「絵ろうそく」とは,今から500年ほど前の領主・芦名盛信が漆樹の繁殖栽培を奨励して漆器の製造と共に,その実からとれる最上級の木ろうから「ろうそく」を作らせたことから始まる.その後,蒲生氏郷や保科正之による会津産業の振興のため,会津塗りやろうが多く生産されるようになった.そして,江戸時代には,参勤交代の際に献上品として「南天と福寿草(難を転じて福となす)」が描かれた絵ろうそくを献上したところ,時の将軍綱吉に喜ばれ、会津絵ろうそくは広く世間に知られることになる.主に,神社仏閣への奉納や高級な贈答品として使われるなど上流社会で愛用され,婚礼の際には一対の会津絵ろうそくが灯され,また,花のない会津の冬には仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾るようになったといわれている(会津絵ろうそくまつり実行委員会ホームページより抜粋).
(鶴ヶ城会場)

かわいい灯籠

メッセージの書かれた灯籠が迎えてくれる

優しい灯の「会津絵ろうそく」

中学生の製作による灯籠
 
四角い灯籠もある

絵ろうそく点灯中は,係員が定期的にろうそく芯の清掃を行っている.

(御薬園会場)

鶴ヶ城会場から御薬園会場へは,100円のバスに乗って移動する.
もともと,この絵ろうそくまつりは御薬園から始まった.

竹筒に灯された蝋燭

御茶屋御殿では琴の演奏が行われていた
(御薬園の写真は,暗くてうまく撮影できなかった)
【公共交通案内】
●会津若松駅から 周遊バス・ハイカラさん乗車 鶴ヶ城下車・御薬園下車