「■福島県の文化」カテゴリーアーカイブ

BANCHAN WORLD の福島県内をテーマにしたカテゴリーです.

いわきおどり小名浜大会2002

いわきおどりは昭和56年,いわき市制施行15周年を記念してつくられたものである.
それまであった,小名浜天狗おどり,常磐やっぺ踊り,じゃんがら念仏おどり,常磐炭坑節などの踊りを継承しつつ,市民が気軽に参加できる踊りを創作しようとつくられたものである.
札幌のよさこいソーラン祭りと同じで,学校や企業などの市民グループが参加して踊り狂うというお祭りであり,いわきの夏の風物詩として定着している.

いわきおどりは,勿来,四倉,常磐,小名浜の各地方で大会が開催され,平で行われるいわきおどりで頂点に達する.踊り方は自由であるが基本形があって,各参加グループが少しずつ手を加えてアレンジをしているので,踊りを見比べてみるのも面白い.30分踊り続けて,15分の休憩を挟む.これを3回繰り返すので,体力がかなり消耗する.でも,非日常の祭りパワーは,人々を踊りの虜と変えてしまう.

2002年の小名浜大会の模様をどうぞ.


踊りの基本形(動画) MOV00054

どんわっせ!(動画) MOV00057

踊ろう踊ろう(動画) MOV00094

30分が終わった!(動画) MOV00082


右にいって,左にいって・・・

信用金庫のグループ

看護婦さんも踊ります

グループの最後には,水分補給のための飲み物を運ぶ人がいる.踊り続けているので「暑い!熱い!」

塩を製塩している会社では,小名浜産の塩を振る舞っている

踊りの音楽は,生演奏により行われている

焼き鳥とビールは欠かせない

小名浜大会は,小名浜支所~岡自動車間の鹿島街道で行われる

バックヤードツアー[ネットでアクアマリンふくしま#7]

アクアマリンふくしまでは,魚と海と水辺を体験するために,いろいろな体験学習やイベント,ツアーが用意されている.その中のひとつに,「バックヤードツアー」というツアーがあって,普段は見ることのできない水族館の裏側へ案内され,水族館の仕組みや機能など,興味深い内容を聞くことができる.約50分のこのツアーは,是非1度,ご参加されることをお勧めします.新たな水族館の側面を知ることができるはずです.1日に3~4回行われており,1回の定員が30名程度と少ないため,申し込み開始と同時に締めきりとなる人気ツアーである.ツアー開始時刻の30分前から3階のオセアニックガレリアで受付が開始されるので,時間を確認して受付を済ませましょう!

そんなバックヤードツアーをちょっとだけご覧ください.
是非,バックヤードツアーに参加され,自分の目でご覧になるとまた違った発見があるかと思います.

参加者には「参加証」が配られる

「潮目の大水槽の上」と「福島の森」
天井がガラス張りなので植物が育つ.資材を運搬するためのクレーンも取り付けられている.

熱帯サンゴ礁の水槽の上部.岩は擬岩であるという.本物では重すぎて建物が潰れてしまうとか・・・

みんなでぞろぞろと「裏道」を歩きます!

水槽の水をきれいにする浄化装置

パネルを使って浄化の仕組みを説明する

餌を調合する部屋

動物の病気などを調べる部屋.理科の実験室のようだ.小型のレントゲンもある.

レントゲンで撮影した写真.針の刺さったウミネコ.

ホルマリン室では剥製にさわることができる
病気等の調査のためホルマリンで保存する

海開き前の永崎海岸(いわき市)

2002年7月14日の永崎海岸です.

海の水は「冷たい」
波が押し寄せる
霧がかかる永崎海岸
「海の家」は工事中!
17日に海開き
遠くに三崎公園のマリンタワーが見える

波の音を画像でどうぞMOV00049 MOV00045 MOV00046

永崎海岸のパノラマ写真.

いわき小名浜見聞録【#21-#40】[一括掲載]

(このページは2001年に掲載したものです)

No.21 植田の地獄ラーメン

総じていわきのラーメンはあまりこれといって特徴がないが,植田の地獄ラーメンというと,ちょっとした話題になるラーメンである.ラーメン屋の看板には,どこにも地獄ラーメンの文字はない.正式には「らーめんランド」という店名である.
その店は,国道6号の泉から植田方面に走っていったところの小浜町あたりにバイパス店,旧6号である県道いわき上三坂小野線の植田中心地の手前に植田店がある.そのメニューのなかに「地獄ラーメン」という激辛ラーメンがあって,辛さに応じて1丁目から順になんと100丁目まである.値段も辛さに応じて高くなっていく.メニューには「1丁目から順にチャレンジしてください」と書かれており,更に30分以内に全てたいらげると,店内に貼られる証明書とデザートが付くという得点がある.地元では,「植田の地獄ラーメンにいる」というだけでどのラーメン屋なのか通じてしまう.
また,チャーシュー麺を頼むと,大きな4枚のチャーシューがドンブリから飛び出し,まるで巨大な花びらのようにチャーシューが咲いている. 100丁目をたいらげた人の証明書が貼ってあったので,超激辛ラーメンを制覇した人がいるのは確かなようである.

No.22 SEA WAVE (FMいわき) No.2

No.15でFMいわきのコミュニティーFMについて述べたが,さらにアイデアが面白い番組を紹介する.
朝,7時55分から「パパにエールを」をいうタイトルで,いわき市内の各幼稚園児が3人ほどでてきて,「パパ,アクアマリンに連れていってくれてどうもありがと.吉田一郎.」「おとーさん,車の運転に気を付けて,頑張ってね.田中知子.」「お父さん,今度デズニーランドに連れていってください.佐藤幸子.」などと,通勤途中のお父さんに向かってエールを送るという番組ある.これを聞いてると,なんだかほっとしてしまう.
昼の12時35分位から10分程度,小学校のお昼の放送がそのままFMで流される「こちら小学生放送局」という番組がある.小学校の校歌が流れ,リクエスト曲と学校での出来事などが放送される.出身校の放送が流れると,懐かしさのあまり目が潤むんではなかろうか.
また,お昼にはガラガラ声のレポーターとアクアマリンふくしまの職員が紹介する番組も流される.
夕方5時45分位からは,常交インフォメーションと題して,東京の話題や情報を紹介し,明日,あさっての高速バス東京行きの予約状況を伝えてくれる.
その他,いわき小名浜方言講座やいわき弁丸出しのクマクマタイムなど,面白番組盛りだくさんの「SEA WAVE」である.

No.23 スタッドレスタイヤ

いわきでは氷点下になることは珍しいらしく,いわき市(平野部に限る)から東京方面へ向かうだけの場合,スタッドレスタイヤをはかないで冬を過ごすことが可能であるという.僕の場合,会津方面へ向かうことがあるので,12月中旬にスタッドレスにはきかえたが,まわりで冬タイヤに交換した人は少ない.交換したのは「福島」ナンバーの車がほとんどである.それだけ,福島県の他地域から比較すると暖かいのである.道路の街路樹に亜熱帯地方に生えている「シュロ」が植わっているのは,まさしく東北の湘南をイメージした南国いわきを象徴している街路樹である.(いくら暖かいとはいえ,いわきの緯度は高く,冬は東京以上に寒いと思うのだが・・・)

No.24 レストラン「メヒコ」のカニピラフ

いわき人にとって,「メヒコ」レストランを知らない人はいないだろう.メニューもさることながら,レストラン内の演出が面白い.なかでも,鹿島(鹿島街道沿い・平と小名浜の中間地点)にある,水族館,フラミンゴ館,モンキー館の3店はユニークである.その名の通り,レストラン内が動物園・水族館のようになっており,水族館店では店内が暗くなって大きな巨大水槽(本当にでかい)の中を泳ぐ魚や亀を眺めながら食事をとることができ,モンキー館では「キャッキャ」はしる猿を見ながら食事ができる.
メニューは,カニ,ロブスター,ステーキが主なものとなっており,なかでも「カニピラフ」は,殻つきのカニがピラフの上にのっかってくるという豪快さ.このカニピラフ,味付けの方はシンプルで殻付きのカニとご飯をバターで炒めたいう感じであり,さらに,メニューの写真では茹でたカニをそのままのっけてあるような感じであるが,実際はカニの殻ごとご飯と炒めているので,カニ殻にご飯つぶがくっついていて,殻を割って食べるときに手もべとべとになるというちょっと食べづらいものとなっている.しかし,最初はバターで炒めただけの素朴なピラフかと思っていたが,食べ方によって味わいが変わることに気づいた.初めは殻付きのカニは,殻を割ってそのまま身を食べていてライスはそのまま別に食べていたのであるが,実は,このカニの身はほぐしてピラフと混ぜて食べると,塩気の利いたカニの身がパターライスと程良くマッチして,絶妙な味に変わるのであった.このカニピラフは人気メニューのひとつであり,この素朴で豪快なピラフは是非食べてみることをお勧めする.お土産も販売している.
そのほかに,ロブスターを注文すると,調理方法を焼くか蒸すか,選択することができる.ビーフシチューも美味しそうで,これもいけるのではないか.カニに飽きたらウニピラフもいけるとの情報も耳にした.
食後のデザートで,カボチャのプリンと生オレンジジュースを飲めば,後味もよくなって,ご満悦!といったところである.

No.25 スパ・リゾート・ハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)の功績

現在では,リニューアルされて「スパ・リゾート・ハワイアンズ」という名称になっているが,「常磐ハワイアンセンター」と言えば,「あぁー,あそこね」,と誰もが思い浮かぶテーマパークである.石炭から石油へのエネルギー転換の波は,炭坑の街・いわきを直撃した.次々と閉山される炭坑によって寂れる一方のいわき地方の産業を,なんとかしようと開業したのが,常磐ハワイアンセンターなのである.
常磐(じょうばん)地方は湯本温泉でも知られるとおり,硫黄泉質の温泉がわき出る地域であった.炭坑にとってはやっかいな噴出物であった温泉を逆手にとって,大きな屋内プール(温泉熱を利用して年中熱帯である)を作り,ハワイのフラダンスショー(ポリネシアンショー)を行って,あたかもハワイに行った気分になれるテーマパークを昭和41年に作ったのである.昭和41年といえばまだ海外旅行が自由化される前のことであり,当時としては画期的なテーマパークであって,さらに,従業員は(フラダンスを踊る人も)全て炭坑で働いていた人々を雇用しているということもあり,それ故にマスコミにも取り上げられて,全国的に名の知れたテーマパークとなった.いわき市における観光客入込数はずっとトップであった.(アクアマリンふくしまの開館により,小名浜港のららみゅうがトップになったらしい)
「この前,ハワイに行って来た」
「えっ,本当?」
「本当だよ,常磐ハワイアンセンター・・・」
といった会話をよく耳にしたものである.福島県内では腰をフリフリしてヒラヒラの腰ひもを付けたフラダンス踊りのCMがかつて(もう20年も前になるか)流れていたのであるが,そのポリネシアンショーは現在も健在で,炎をぶんぶん振り回すアトラクションとともにハワイアンズの目玉として人気が高い.1日2回,13:30と20:10から行われている.

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映画「フラガール」    涙がでます.感動のストーリー.
常磐ハワイアンセンターにおけるフラガール(フラダンスを踊る女性)の誕生物語を映画化したもの.
平成18年9月23日よりロードショー開始.

No.26 いわき市石炭・化石館(常磐炭田)

いわき市は炭坑の街だった.福島県富岡町からいわき市を経て,茨城県日立市付近までに広がる炭田は常磐炭田と呼ばれ,本州では最大,日本でも北海道の石狩,九州の筑豊に次ぐ大規模な炭田であった.ところが,石炭から石油へのエネルギー革命により,次第に閉山に追い込まれ,昭和51年の西部炭鉱の閉山を最後として,125年に及ぶ炭鉱の歴史に幕を下ろしたのであった.
その炭鉱について展示をしている資料館が,湯本駅前のかつて炭鉱の街が広がっていた跡地に存在する「いわき市石炭・化石館」である.
化石館という名が付け加えられているとおり,炭鉱のみの展示ではなく,恐竜や化石などの太古の世界の展示も行われている(1階入口部).しかし,やっぱり興味をそそるのは,炭鉱についての資料館である.石炭の利用方法や,採炭道具,常磐炭坑の歴史などの展示を2階で見学したあと,あたかも地下600mの坑底まで入坑するような感覚に陥るエレベータで1階に降りると(このエレベーターは登りは普通のスピードであがって行くが,下るときは超スローに動いてスピーカーからガタガタ音が聞こえ,ガラスの外にランプがチカチカ光り,あたかも坑内のエレベーターに乗っているように演出されている),薄暗い坑内が再現されており,実際の坑道の枠が各工法によって忠実に再現されている.そして,黒いダイヤと呼ばれる石炭を採炭する状況が,古い時代から現代に至るまで,実に12場面について,人形と効果音・音声案内によってこちらも忠実に再現されている.昔はふんどし一丁で,女性も下半身のみの服装で採炭を行っており,湿気が多く温泉が吹き出す常磐炭坑では,水風呂につかりながら採炭していたということであり,採炭現場は過酷で危険な労働であったことを伺い知ることができる.全国(石狩・筑豊も含む)で100人もの人々が命を落としていた(昭和40年くらいまでの話である)ということからも危険な仕事であったことが理解できる.また,昭和10年頃における炭坑の街で暮らす人々の様子も再現されており,炭坑の街の独特の雰囲気を感じ取ることができる.
いわき市の小学校では,遠足や社会科見学で必ず訪れるところなので,いわき市で育った人にとっては「あんなところ,おもしろくねぇー」などと言ってわざわざ見に行くことはないような資料館であるが,炭坑の歴史・ひいてはいわき市の歴史を知る上では非常に面白い資料館である.

No.27 いわき宇宙塾

これは「街づくり」を考える上で,いわき市を市民に知ってもらい,また勉強してもらうために,市企画調整課で行っている勉強会である.何故に「宇宙」塾と名付けられたかというと,「宙」とは時間の流れ,「宇」とは空間の広がりを表し,いわきという地域を時間の流れと空間の広がりの中でじっくり考えてもらいたいとの思いを「宇宙」という文字で表現しているとのことである.
平成2年度から毎年大きなテーマを設定して開催されており,日曜日の午前中に2時間程度,各テーマの専門家や著名活動人等の講演を聴講するというもので,全11回,9月頃から2月まで,2・3週間に1回の割合で開催されている.会費は無料であるが,年度ごとに塾生の募集を行っており,基本的に塾生のみの聴講となる.皆勤賞には賞状が渡される.
参加者は,年配の方が多いが,中には若い世代の人もぽつぽつと見かけることもでき,どの参加者も街づくりに関心をもつ人々であることには間違いない.市民の自己啓発や文化の向上,街づくりを考えるきっかけをつくる上で,このような市民講座は大変素晴らしく,なによりも無料で色々な立場の人の話を聞けるというのはお得であり,時代の流れ・情報をキャッチするのにはうってつけである.講師の中には,芸術家や設計士などといった話すことを職業としていない人も招かれている.会場は,いわき市内に点在するテーマにそった公共施設が使われており,たとえば障害者や年配の方にも配慮した街づくりを行っていかなければならないという思想であるユニバーサルデザインについての講演の場合は,健康増進施設いわきゆったり館の研修室を利用する,といった具合である.

No.28 ダイエー・ハイパーマート(鹿島SC)のレジ

鹿島ショッピングセンター(鹿島SC)については,No.19で紹介したが,その中にダイエーのスーパー・ハイパーマートがある.そのレジの仕方がちょっと変わっている.レジに向かってベルトコンベアーのようなものがあり,買い物客は手押しカートに入れた商品やかごの中身をベルトの上に乗せて,前の客の商品との区切りをつけるため,白いプラスチックの区切りの棒を置く.そのとき,ビニールの買い物袋が必要ない人は,その旨が書かれたカードを取って商品の上にのっけておく.袋がいらない人にはポイントが与えられ,20個たまると100円引きの商品券がもらえる.商品のレジが打ち終わると,ベルトコンベアーは少しずつレジの方向に動いていき,商品も同時に動いていく.
この後も変わっている.レジの打たれた商品は,かごに入れられるのではなく,丸い棒がいくつも並べられた滑り台のような上をなめらかに滑っていき,お客は自分が購入した全ての商品のレジが打ち終わらないうちに,次々と流れてきた商品をビニール袋に入れる.つまり,時間の短縮が図られるのである.袋を詰めるためのレーンは2つあるので,前の客が入れ終わっていないときは,電車のポイントのようなレバーを変えて,前がつまらないようになっている.
「変わっている」と表現したが,外国ではこの方式の方がよく見かける.パリやロンドンでも見たし,シンガポールでもそうであった.

No.29 さはこの湯

いわき湯本温泉に「さはこの湯」という公衆浴場がある.いわき市観光公社が管理運営する温泉保養所であるが,入浴料大人150円という破格の値段で温泉に入ることができる.営業時間は午前8時から午後10時(入場は午後9時)まで,休憩を行いたい人は710円を払えば休憩室が利用できる.温泉成分は,「硫黄水」であり,慢性皮膚病・やけど・動脈硬化等に効能がある.
なにしろ,安く入浴できるので,非常に混雑する.浴場は,決して広いとは言えないので,さるが群がって湯につかっているのと同じで,人間が所狭しと,湯につかっているさまは,ちょいと滑稽である.石鹸はあるがシャンプーはない.もちろんタオルも持参である(小物は売店で売っている).駐車場も狭くて台数が少なく,運良く開いていればいいが,開いていないときは辛抱強くどこかがあくまで道路で待っているしかない.入浴後に「木村牛乳」を飲むのは必須である.

No.30 泉小学校の校歌

FMいわき(SEA・WAVE)のお昼の時間に,「こちら小学生放送局」という番組をやっている.いわき市内の各小学校がかわるがわる放送を行っていくのであるが,必ず最初に学校の校歌が流れる.その中で,泉小学校の校歌はすばらしい.なにがかって,ハモるのである.「いずみ,いずみ,いずみ,いずみ・・・」,この部分でメジャー域とマイナー域のパートナーが二手に分かれてはもっているのである.学校の校歌でハモるなんて聞いたことがない.とても美しいこの校歌,実際に歌うときには,「君は高いほう,あなたは低いほう」,というように班分けしているのだろうか?出席番号の奇数が高いほう,偶数が低いほう,といった具合に班分けしているのかもしれない.

No.31 三崎公園

小名浜港の隣にマリンタワーなどが建つ公園がある.小名浜港からトンネルを抜け,坂をぐんぐんあがると,緑の芝生の公園が広々と広がる.ロンドンなどで見られる日本離れした素晴らしい公園である.世田谷区の砧公園に似ている.日本の公園というと,長方形の敷地内に,ベンチやブランコ,ジャングルジムなどを配し,いかにも箱庭的な公園といったものが多いが,この三崎公園は,どかーんと広々とした芝生のみが広がり,その中でキャッチボールをしたり,寝そべったり,かけっこをしたり,と思い思いの行動がとれる.ビルが建ち家が密集する都市部では,こういった公園が最も求められるオープンスペースであり,憩いの場になる真の姿の公園であるように思う.
三崎公園は,夜になると,カップルが密集することでも有名で,暴走族や不良のたまり場としても名をはせている.正月の「初日の出暴走」では,茨城の「族」達が,三崎公園を目指して突っ走ってくるというから,三崎公園もまんざら捨てたもんじゃぁない.

No.32 常交の路線バス乗車記

僕の場合,いわきでは路線バスに乗る機会は滅多にないが,平(たいら)で飲み会があると,居住地・小名浜まで帰るのに,タクシーだと深夜割増で5000円,運転代行でも4000円は取られる.そこで,たまには1次会で切り上げて最終バスで小名浜まで帰ってこようと思った.いわき駅前21時35分発が小名浜までの最終バスである.20人位の乗客を乗せて,鹿島街道を南へ向けて走っていく.
常交の整理券にはバーコードが入っている.何故かと思いきや,運賃を払うときに,整理券を専用の黄色い投入口に入れると,自分の運賃が表示されるようになっていた.進んでいる.初めて常交の路線バスに乗った人は気づかずに,整理券を運賃と一緒に運賃投入口に入れてしまうだろう.
東警察署を過ぎたあたりから,どんどん乗客が降りていき,小名浜のメインストリートを過ぎると車内は僕だけに.僕の下車する停留所の手前にて運転手さんが突然話しかけてきた.
「このバスは暴走族だよ.」
と,わけのわからないことをしゃべっている. 「はぁ?」 再び聞き返すと,
「普通の自動車でもここから平まで27分かかるんだよ.バスは乗客を乗せたり下ろしたりしているんだよ.それなのにバスのダイヤは30分で小名浜まで来るようになっている.スピードを上げていたのがわかるだろう.腕まくりしてぶっとばしてきたよ.このバスは暴走族だ.」
そして,料金を払って降りようとしたとき,
「人生楽しく行きようね.気を付けて.」
と一言.個性的な常交の運転手であった.運賃は630円である.

No.33 五浦美術館

五浦美術館はいわき市の施設ではなく,お隣茨城県北茨城市に存在する.しかし,国道6号を走り勿来の関を越えると,そこはすぐ北茨城市であり,県境を感じさせるような峠もない.気がつくと茨城県に入っていく感じである.したがって,いわき市民も気軽に訪れる施設であろう.
正式には「茨城県天心記念五浦美術館」であり,岡倉天心や五浦の作家たちの業績を紹介し,企画展などによる展示も行われ,芸術文化活動の拠点として平成9年にオープンした県立美術館である.入館料は,なんと180円.激安である.しかも,美術情報ライブラリーという美術に関する専門図書を閲覧できるスペースがあり,美術に興味のある人にとっては,素晴らしい施設である.建物は近代建築の素材であるコンクリートを打ちっ放しにしつつ,木目調の化粧版によって和の柔らかさを醸し出す落ち着いたものとなっている.館内からは太平洋が一望できる.いわき地方の芸術文化の向上に,五浦美術館は非常に役立つ施設である.

No.34 いわき日帰り大浴場のあれこれ

日本人たるもの,たまには足を伸ばして「ざぶーん」とお風呂に入りたいものである.いわき市には湯本温泉という有名な温泉があるが,結構あちこちに日帰り大浴場が存在する.そんな,大浴場を個人的に比較してみました.






















料金
コメント
さはこの湯 湯本温泉 硫黄 × × × × × 150 安いこともあって非常に混雑する温泉である.浴槽も大きくないので,芋洗い状態での入浴となる.黄色い石鹸のみが置いてある.
国民年金センター
「いわき」
三崎公園 塩化 × × × 500 三崎公園にある施設で,日帰り入浴は午後4時までとなる.浴場から海が望める.1階で新聞が読める.
神白温泉
民宿「国元屋」
上神白 酸っぱい × × × × × 500 飲むと胃腸によいという泉質で,療養のため長期にわたり泊まる客が多い.浴槽も普通のお風呂である.日帰り入浴は午後8時まで.
小名浜スプリングス
ホテル
下川
(大剣)
塩化 1000 ゴルフ場が併設されたリゾートホテル.プレー終了時間以外は空いており,浴槽も非常に大きい.照島や太平洋の大海原が一望でき,露天風呂は太平洋の絶壁の上にある.ロビーで英字新聞も読める.
蟹洗温泉
「太平洋健康センター」
四ツ倉
アルカリ
2100 太平洋に面した健康センター.大海原を目の前にして入る大浴場は,爽快で気持ちがいい.いわき市各地へ送迎バスが走っている.
いわき健康センター 小浜町 温泉なし
漢方湯
× 2100 健康センターである.漢方風呂があり,しばらく入っていると弱い部分(特にあそこ)がひりひりしてくる.
道の駅「ならは」
Jビレッジ湯遊ならは
楢葉町 塩化 × × × 500 道の駅にある温泉.ジャグジー風呂が充実しており,サウナもついて500円は安い.タオルセット付きだと800円となる.
天心の湯 北茨城市
五浦
塩化
× × 1000
(平日・夜間
割引有
露天風呂の「白泥湯」が珍しい.北茨城でとれる粘土質の泥を混ぜたもので,肌がすべすべになるという.中はそれほど広くはない.

飲食施設とは,軽食のとれるレストランのことである.
タオルとは無料のタオルがあることをいう.

No.35 小名浜に吉野屋オープン(いわき市再上陸)

小名浜の岡小名,鹿島街道沿いに「吉牛(吉野屋の牛丼)」がオープンした.いわき市では,かつて倒産する前の吉野屋が平駅前にオープンしていたが,倒産によって閉鎖.その後,吉野屋は復活したものの,いわき市内にはオープンしていなかった.いわき市民にとっては待望のオープンなのである.そんあこともあってか,オープン初日より大行列.店内では食べられないので,弁当を買って駐車場で食べる事態も・・.なおかつ,並250円セールと重なって,駐車場に白テントの臨時弁当売場ができて行列ができるという盛況ぶりであり,いかにいわき市民は「吉牛」に飢えていたかが伺える.
吉野屋というと,おやじや若者の男性客ばかりで,女性が入りづらいという雰囲気があるが,ここの店はボックス席があることもあって,家族連れや女子高生,OLといったいままでの吉野屋の客層とはちょいと違う感じを受ける.小名浜の喫茶店での話題は,もっぱら吉牛の話題で持ちきりで,「店は大混雑だっぺよ.行ってみたか」などといった会話が取り交わされている.
いわき市民は,郡山などの吉牛のある地域に住む人たちとの会話で,
「吉牛の朝定(朝定食のこと)が食いてぇーなー.」
などといった会話がはじまると,悔しい思いをしていたのであるが,これからは,胸をはって,
「そうだよなー.」
と,相づちを打つことができる.どういうわけか,吉野屋の牛丼は無性に食いたくなるときがある.僕も大変嬉しい限りである.

No.36 いわき東京線・高速バスVol.2(4月増便)

いわきは高速バスが発達しているところであり,各インターチェンジに乗用車用の無料駐車場を設けて,パーク・アンド・ライドを日本でも先駆けて導入したところでもある.値段が安いこともさることながら,そのような利便性のよさが功を奏して,いつも盛況満席といったところである.特に,いわき東京線については,2001年4月1日より更に3増便されて21往復体制となった.(2003年5月からは,さらに3往復増便の24往復体制となり,30分おきの時間帯が増えた.)
いわき駅始発が午前5時となり,いわき駅最終が20時となった.さらに,東京駅発の始発が7時30分となり,最終が22時(いわき駅到着はなんと午前1時となる)という便ができた.給料日後(月末)の週末や連休の最終日には,1便2台運行の増便体制にもかかわらず,東京駅発のバスが「本日すべて満席ですので電車で帰って下さい」などと言われるときがあったが,今回の改正で,東京駅発15時30分から21時までは30分間隔の発車となり,特に午後7時以降の利便性が格段に向上した.それから,綾瀬駅から東京駅までのルートが首都高経由から一般道経由に変更された.
さて,いわき東京線は,JRバス関東,東武鉄道,常磐交通の3社で運行されている.これは駅ターミナルの乗り入れ権利があって,東京駅はJRバス,綾瀬駅は東武バス,いわき駅は常磐交通となっているため,お互いのバス会社を運行させて駅前ターミナルからの発車を実現させている.綾瀬駅の停車は,首都高の混雑を避けるために都心手前の駅で乗客を下車させるために停車するのである.
この3社,どれに乗っても同じだろう,と思いきや,若干の違いがある.
バスが一番綺麗なのは東武鉄道である.次に常磐交通であり,JRは電車もそうであるがバスもちょっと汚い車両が回ってくることもある.特にJRバスの場合,各方面手広く路線を持っているので,どこかのお古が回ってきたりするのではないか.しかし,悪いことばかりでもなく,かつて夜行で使われていたフットレスト(足置き場と足のふくらはぎをのせる台)がついていることもあり,ちょっと得した気分になる.最近は新型バスも導入されるようになってきた.
一番安全運転なのはJRバスである.逆に吹っ飛ばすのが常磐交通.首都高の常交の走りっぷりは追い越し車線を走っていき,つくばセンター行きや水戸行きなどの高速バスを抜かしていく.

No.37 いわき市のさかな 「メヒカリ」

いわき市の魚を決定しようと,市民からの公募を行ったところ,「メヒカリ」と決まった.漁協組合からは漁獲高の大きな「カツオ」にしたいという思惑があったが,最終的には市民に親しまれているメヒカリとなり,一安心といったところである.カツオは土佐高知などで既に有名であり,今さらカツオを「いわきの魚」にしたところで,独自性やアイデンティティーは何ら感じることのできないものである.メヒカリは長持ちしない魚なので,会津などでは食することがあまりない.いわきに来た人にはメヒカリを薦めているが,皆珍しいと言って唐揚げなどを食べていく.魚そのものの値段はそれほど高価なものではない.
メヒカリとは,漢字で書くと「目光」,正式には「あおめえそ」,硬骨魚綱 はだかいわし目 あおめえそ科の魚である.英名は「green eyes」,その名の通り,青緑色に光る大きな目が特徴のシシャモのような小さな魚である.底引き網で漁獲され,特に9月から4月にかけて多くとれる.底引き網の休業期間である7・8月には水揚げがない.唐揚げ,干物,天ぷらなどで食べられ,珍品として刺身で味わうこともできる.刺身は,船から直送されるごく一部の飲み屋などで食べることができる.

No.38 大黒屋デパート倒産

大黒屋デパートが破産した.大黒屋についてはNo.13の項でも述べているが,いわきの老舗百貨店であった.今年は創業100周年を迎える記念すべき年だった.福島民友などでは号外が出され,コンビニのレジには号外がおかれるほど,いわき市民にとっては衝撃的な出来事であった.なにしろ大黒屋デパートは,福島県浜通り地方の唯一のデパートと呼べる百貨店だったのである.負債額は大黒屋と関連企業の大黒屋ストアーなどをあわせて約90億円,要因として,①大手資本による大型スーパーの相次ぐ出店での競争激化(バイパス沿いにたてられる大型店舗によるもの.中心市街地の衰退の元凶でもある),②デフレによる単価ダウン(中間の卸売りを通さないことで価格ダウンを果たしたユニクロが最たるもの),③各地デパート倒産を背景にした問屋との取引条件の変更(そごうの倒産を背景に,問屋業界も厳しい条件を突きつけてくるようになったのか),④金融機関の引き締め(いわゆる「貸し渋り」である)などによるもの,としている.
自主再建を断念した破産宣告(民事再生法などの自主再建ではないのである)ということで,平成13年5月22日よりシャッターは開かず,「大黒様の宝くじ」として有名な宝くじ売り場も閉鎖されてしまった.「せめて,宝くじ売り場だけは続けて・・・」といった声も多く聞かれるが,倒産したデパートの宝くじ売り場に果たしてどれだけの人が購入しに来るだろうか,といった疑問の声も聞かれる.
地域経済に与える影響は大きいと言われており,いわき市役所では商工労政課内に市内の取引企業に対する融資相談窓口と従業員雇用のための相談窓口を設置した.パートを含む296人は解雇されるという.
実は,大黒屋デパートの経営が芳しくないという噂はちらほら聞かれていた.いわき商工会議所の会頭でもある馬目社長の任期が平成13年10月まであり,任期が終わったところで倒産か!などと言った冗談交じりの囁きもなかったわけではなかったが,こんなに早く倒産するとは思っていなかったに違いない.大黒屋デパートは,バーバリーやシャネルなどが入る,いわき地方の消費文化レベルを引き上げた功績は大きなものであったと思われる.

No.39 いわき市の気温

暑い熱い夏がやってきた.天気予報で福島県の気温を見ると,必ずいわき市の夏の気温は,郡山や福島,会津若松と比べて3~5度程度低くなっている.夏暑くて冬寒い山々に囲まれた内陸型気候の中通り(郡山や福島)や会津地方の人々からは,「いわきは海に近くて夏は涼しくていいよな~」,などと言われる.しかし,いわき市全てが涼しいというのは誤りだと思う.というのも,いわきの気象庁の測候所は海の近くの小名浜にあり,いわきの気温や天気は,すべて小名浜が基準となっているのである.小名浜は確かに海からの涼しい風が吹いてきて,気温が低い.この小名浜のみの気温が,いわき全体の気温として,NHKを初め,TV各局で放送されているのはちょっと正確さにかけているように思う.いわきの中心地・平(たいら)は内陸に位置しているので,小名浜よりも2~3度は気温が高いといわれており,いわきに住んでいる人も,「天気予報は小名浜の気温だから,平はもっと暑いよ」と誰もが思っている.決していわきは涼しくない! ちなみに僕は,目の前に漁港の広がる小名浜港の前に住んでいるので,涼しいいわきを充分すぎるほど享受しております.

No.40 草野心平記念文学館

草野心平はいわき市出身の詩人であり,いわき市小川町にこの記念館がある.夏井川上流の小玉ダム近くの自然に囲まれた地域にあって,館内からは大きな透明なガラス窓越しに,阿武隈の山を望むことができる.常設展示室の構成も独特で,草野心平の肉声による詩の朗読を聞くことができるとともに,モニュメントが配されて展示空間そのものを楽しめるような作りとなっている.カフェレストラン「テン」では,手作りのこった料理を味わうことができ,食事だけでも訪れてみるのも良いところである.時々,草野心平と親交のあった人物などの企画展を開催しており,今年の夏は「中原中也展」を開催していた.「汚れっちまった悲しみに・・・.ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」である.

(このページは2001年に掲載したものです)

ファンタジーナイト[ネットでアクアマリンふくしま#6]

冬期限定で6日間のみ,午後9時まで「ファンタジーナイト」と題し,夜のアクアマリンふくしまを公開していた.照明が照らされ,昼とはまた違った幻想的なアクアリウムを体験することができる.次年度以降も期間を延ばして,是非やってほしい企画である.

入口

ライトアップされた川の流れ

光に集まる魚の群れ 潮目の大水槽

ラッコ

夜間限定 クラゲの展示
さまざまな種類のクラゲが幻想的なライトとともに展示されていた

亜熱帯のマングローブ林

小名浜港の昼下がり[小名浜港の点風景#1]

小名浜港の市場前の埠頭。日曜日の昼下がりは閑散としている。

埠頭から望む三崎公園のマリンタワー

サンマ船.
棒みたいなのは集光機でサンマを集めるためのライトである

埠頭は岸壁釣りを楽しむ人々で賑わう

市場直送の魚屋。なかなか客商売に慣れていて威勢がいい。

小名浜港にたたずむかもめと小名浜工業地帯、そしてアクアマリンふくしま。

夜の小名浜港[小名浜港の点風景#2]

ライトアップされたアクアマリンふくしま

アクアマリンパークのムードある街灯

波の音を伝える伝声管「Umi-Tsukushi」

クリスマス限定 * イルミネーション

停泊中の巡視船


Wave Wave Wave の上からの映像(波の音が聞こえますか?)MOV00023

ららミュウからアクアマリン、マリンパークへの映像(伝声管からの波の音が聞こえますか?)MOV00030

漁港の冷凍庫[小名浜港の点風景#3]

小名浜港は有数の漁港でもある。カツオやサンマをはじめ、イワシやカレイなど約4.53万トン、水揚げ金額で約38億円が水揚げされた(平成11年)。現在の漁業は、漁船の保冷設備が良くなったこともあって、漁場の近くの港に水揚げされるのではなく、少しでも値段の高くつく漁港に行って水揚げをするということであり、力のある仲買人のいる港で卸すことが多いという。
平成12年度は温暖化等の影響なのか暖流の勢力が強いため、いわき沖ではサンマが不漁である。金華山より北では、平年並みの漁獲が得られているということである。
そんな漁業基地に必ずあるのが冷凍庫。製氷倉庫と魚の冷凍庫をお見せします。

製氷するための冷凍庫内へ。室温はマイナス10度。漁業に出かける船や魚屋で使用される。

長方形に積まれた氷

倉庫内にあった氷は、このコンベアーで運ばれて砕かれた後に、管を落ちて船に積まれる。

こちらは魚の巨大な冷凍倉庫。冷風のエアーカーテンをくぐるとマイナス30度の世界となる。鼻毛がすぐ凍る。

魚のかたまり。すべて凍っている。

凍っているサンマ。

小名浜港の物流機能[小名浜港の点風景#4]

アクアマリンふくしま水族館やららみゅうの物産館だけが小名浜港ではない。もっと重要な、本来の機能が小名浜港にはある。それは、工業地帯小名浜の物流を支える機能である。
石炭などの原材料を荷揚げする埠頭、資材などを運搬するコンテナ埠頭、石油を荷揚げする石油基地、硫酸などの危険物薬品をあげる埠頭、丸太・角材を荷揚げする埠頭など、港湾としての本来の機能も果たしている。

荷揚げされた石炭(粉炭)【7号埠頭】

荷揚げされた原材料等はシートで保護する。飛散防止と雨を防ぐため。【3号埠頭】

セメントの原料は船からポンプで直接輸送管で圧送されている。【4号埠頭】

木材が積まれている。最近は加工材が多くなっている。【藤原埠頭】

石油タンク【大剣埠頭】

外国船。オーストラリアからの船が最も多いが、遠くは南アフリカから1ヶ月かけてやってくる船もある。【藤原埠頭】

大剣外貿コンテナ埠頭。たくさんのコンテナが並ぶ。外貿の定期航路は韓国のみ週3便。内貿は仙台・小名浜・那珂湊を経て東京港へ週2便.【大剣埠頭】

2000年9月に導入されたガントリークレーン。【大剣埠頭】

いわき小名浜見聞録【#1-#20】[一括掲載]

(このページは2000年~01年に掲載したものです)

No.1 小名浜のテレビ

小名浜のテレビは、福島県でありながら福島のテレビは入りにくい。東京の4・6・8・10・12チャンネルの方が良く映るのである。福島のテレビで良く映るのは、NHK(福島版)と福島テレビ(フジ系)であり、それ以外は映りが悪く、見れるような状態ではない。当然、天気予報は関東のものが放映され、ここは茨城県の水戸を参考にして判断している。福島県にいながら、福島に居るような感じがしない。会津や中通りのことを忘れてしまいそうな、そんな所である。市民もみんな関東圏に目を向けて生活している。

No.2 いわき市のゴミ分別

いわき市のゴミ分別は、非常にややこしい。つまり、分別の種類が多く、全部で8分類に分けなければならない。リサイクルや環境という観点からはとても良いことなのであるが、よそから来た人間にとって、この分類になれるまでには、少々時間がかかりそうである。
8分類とは、
①缶類・ペットボトル(2週に1回)
②ビン類(2週に1回)
③燃えるゴミ(週2回)……生ゴミ・紙類・繊維類・やわらかいプラスチック(シャンプーの容器など)
④燃えないゴミ(4週に1回)……ガラス・せともの・蛍光灯・固いプラスチック(ビデオテープなど)
⑤小型家電製品・金属類(4週に1回)……ドライヤー・炊飯器・アイロン・ワープロ
⑥古紙類(4週に1回)……新聞紙・雑誌・段ボール
⑦廃乾電池(年2回)
⑧大型ゴミ(申し込み制)……重さ10kg以上50kg未満・大きさ60cm以上のものはすべて大型に該当
これらをそれぞれ透明なゴミ袋にいれて分別し、指定された日に出さなければならない。ゴミカレンダーにはカラフルな色分けがされている。

No.3 小名浜のドライバー

小名浜のドライバーは非常に荒々しい。いわきの中でも飛び抜けて運転の荒い地域ではないかと思う。何しろ黄色は「進め」、赤は「注意」といったところである。直進車がいるにもかかわらず右折をしてくるし、こちらが直進車なのにブレーキを踏まなければならないときがよくある。僕も負けじと、強引な右折を時々やってしまうが、怖いのは右折したときに歩行者や自転車が歩道を歩いていたときであり、対向車が来ていて右折したと思ったら人が歩いていた!なんてことに遭遇すると、もうどうしようもない、車にぶつかるか歩行者をひき殺すしかなくなる。
それから、福島ナンバーの車は、いわきナンバーの車にぴったりくっつかれてよくあおられるような気がする。いわきナンバーはたちが悪い。僕の車もいっそのこといわきナンバーに変えてしまい、たちの悪いドライバーに変身しようかなと思う今日この頃である。(いわきナンバーのかたへ、気分を悪くしないで下さい。ほんの雑談ですので…)

No.4 夕刊・いわき民報

「いわき民報」これはいわき地方に発行されている「いわき民報社」発行の新聞の名称である。夕刊のみの発行で、地元の情報を新聞で発行しているのであるが、1ヶ月2150円で夕刊のみとなっている。テレビ欄も記載されているので、いわき民放のみを契約している世帯もあるのかなと思ってしまうが、メジャーな新聞ではないので、おそらく事務所などでの契約となっているのかと思う。サイズは夕刊フジなどと同様に普通の新聞よりもひとまわり小さいサイズとなっている。
内容は、「三崎公園北側と市道が直結・3年かけ街路を改良」とか、「気合いで冷水にザブーン・好間中早くもプール開き(4月12日付け)」などといった地元のローカルな話題が多く掲載されており、なかでも興味を引くのは、魚類の取引値などを記載した「市況」や、「魚海況速報」というタイトルで海況や漁況などの情報が天気図のような概況図とともに掲載されているところが、いかにも海の街いわきらしいところである。こうした地元コミュニティー新聞が民間の新聞社から毎日発刊されているのは素晴らしいことであり、いわき地方の独自の生活圏を作っていこうとする地域住民の意識の高さだと思う。なかなかこのような新聞を一民間新聞社が発行するということはあまり聞いたことがない。いわき住民のパワーを感じる。

No.5 魚のうまい買い方

小名浜市場の脇にはいくつかの市場直送の魚屋が立ち並んでいる。このあたりの魚屋はもちろん観光客目当てであるので、他の一般的な魚屋よりは少々値が高いという評判であるが、鮮度はよく、買った魚をさばいてくれたり、隣の食堂で食べさせてくれたりもする。店員も観光客慣れしており、駆け引きにも慣れており、客としては少しでも値を負けさせて買いたいところであるが、なかなか、つい店員のペースにのせられてしまい、気がつくと全部食べるのに何日かかるのか、山のように魚を買ってしまう羽目になる。
日本では外国のように交渉によって価格を決めるという習慣がないので、なかなかこつがつかみにくいが、ここの魚屋では値札はあるものの、交渉によってはサービスが付加されることがある。そのポイントとして、値段を負けてくれと交渉するのではなく、あと1匹つけてくれとか、となりのコレを1つサービスしてくれ、といったことで負けさせるのがポイント。値段を下げるのではなく、ブラスアルファーのサービスを要求する。こうすると店側も結構すんなりと納得する。また、1個で150円のものの場合、2つ買うから250円にして、3個買うから350円ではどう? などといった交渉も有効である。また、夕方4時~5時頃は店の閉まる時間帯であり、たたき売りが行われる。店のおっちゃんも「やけくそ」になっており、1400円のカレイが700円になったり、3匹1000円のイシモチが5匹で1000円になったりする。こうなってくると、いままでの値段はなんだったのか?と思ってしまうが、これにのせられた僕は、でかいイシモチをつい5匹も買ってしまったのだが、冷静に考えると1週間毎日イシモチを焼いて夕食のおかずとして食べないと処理できないことに気づいた。普段食べる魚は、スーパーのパックを買った方がお得である。

No.6 いわきのパチンコ屋

当然、いわきにもパチンコ屋は星の数ほど存在する。持ち玉で台移動自由、終日無制限、といった店が多い(交換率はまちまち。等価もあれば2.5円もある)のであるが、おもしろいのがドル箱の積み方。たいていドル箱は縦に4つまで積み、5箱目から隣の列に積み上げていくのが多いが、いわきでは、横に平らに4箱まで並べて、5箱目から2段目となって、また横に並べていくのである。なかなか賢い。これは考えるに、店側がたくさん玉を出しているように見せかけるための作戦である。縦に並べるより横に平面的に並べた方がぱっと見、多く出ているように感じる。明治団地の近くにある「大将軍」、小名浜の「つばめ」、なんだか中華料理店のような「珍萬(ちんまんと読む。野田というところにある珍萬は「のだちん」と呼ばれている)」、「ダイエー」や「ジャンボ」といった日本海側系のパチンコ店は見当たらない。

No.7 のっぺのっぺいわき

いわきには常磐交通という民間バス会社がバス事業を展開している。常磐交通は高速バス事業にも力をいれており、いわきから東京、仙台、郡山・会津若松、福島へとネットワークを展開している。
JR線との競争もあって、割引率の大きい回数券を発行するなどして、シェアを高めようと努力しているのであるが、そんな中で、東京線にはさらにお得になる特殊回数乗車券というものが発行されている。その名も「のっぺのっぺいわき、とくとくスタンプ24」。最初に乗車した日から1年以内に24回乗車すると、次回片道乗車券が無料になるというもので、高速バスでこのようなサービスをやっているところは数少ない。なかなか面白いのがこの「のっぺのっぺいわき」というネーミングである。「のっぺ」という訛りを表現しているところ、強い郷土精神といわきのアイデンティティー、そしてある種フロンティアスピリットが感じられる。実際、バス会社のもくろみは、いわきに住んでいる人に対して東京に行く際にバスに乗ってもらうために、あえて親しみをもつ訛りを用いて、繰り返し乗車してもらえるような回数券を発行したことであろうと思う。別にフロンティアスピリットでもなんでもないと思うが、見方によってはそのように感じることもできる。

No.8 月刊タウンマガジンいわき

この雑誌はいわきの情報を掲載した月刊誌である。地域コミュニティの情報誌として、コンビニ等で300円で売られている。東京や大阪、名古屋で売られている「週間ぴあ」の地方版であり、いわきにおけるイベント情報や映画、飲食店の紹介などが掲載されている。この手のタウン情報誌が発行されている都市は、札幌・青森・盛岡・秋田・山形・仙台・福島・郡山・宇都宮・新潟・長野・富山・静岡・浜松・岐阜・和歌山・奈良・岡山・広島・島根・香川・松山・徳島・高知・福岡・長崎・熊本・大分・佐賀・宮崎・鹿児島・沖縄となっており、1つの道府県で3つ発行されているのは福島県のみである。ちなみに次号の特集は「アクアマリンふくしま~小名浜熱風セレナーデ」となっている。

No.9 運転代行

いわきでも、運転代行は一般的な交通システムのひとつである。
東京や大阪などのように電車で移動できるところでは、お酒を飲んだあと、夜遅くまで走っている電車で最寄り駅まで行き、そこからタクシーなどで帰ることができるが、車で移動することが主な交通機関となっている地方都市では、お酒を飲んだ後は、運転代行によって帰ることが多い。つまり、行きは自分で運転してきた車を駐車場に入れ、飲んだあとに代行を呼んで、車の置いてある駐車場まで連れていってもらい、自分の車を代行運転手に運転してもらって帰ってくる。その時、代行運転手を帰りに乗っけていくために、後ろにもう1台の車があとをついてきて、代行運転手はその車に乗って戻っていく。つまり、2人がかり2台がかりのサービスである。
2人がかりのサービスなので、タクシーより高いのだろうと想像するが、タクシーよりも若干安く帰ることができる。このあたりの仕組みはちょっとよくわからないが、酒を飲むときは、バスで行ってタクシーで帰ってくるよりは、自分の車で行って代行で帰ってくる方が得である。(近場の場合はどうかわからないが)
料金の仕組みには2通りある。ひとつは、タクシー会社が運営する代行で、こちらは距離によるメーター制となっており、駐車場の無料券や4000円以上20%割引券を発行するなどしているが(無料券や割引券は飲み屋でもらえる)、割引券がないとちょっと割高になる。もうひとつは代行専門の会社で、こちらは乗車前に交渉によって料金を決定する仕組みになっている。日本でもこのように交渉によって料金が決まるシステムがあったのかと、日本の新たな側面を発見し驚いた(タイに行くとトゥクトゥクという交渉制の三輪タクシーがあり、言い値の半額まで下げさせないと相場の値段にはならない乗り物がある)のだが、だいたい相場は決まっており、事前にその料金を友人知人に聞いておいて、乗車前に「2000円で○○まで大丈夫?」などといった具合で交渉し、料金が決定する。ただ、相場を知らないと高い値段で交渉することになるのかなと思うが、おそらく代行会社の今後の評判につながってくるので、そうボッタクリの値段をふっかけてくることはないだろうと思う。ただ、なにせ酔っぱらい相手の商売、泥酔している乗客によっては……?(いつもタクシー会社の代行を使うので、よくわからないが…)

No.10 小名浜ミュウ花火大会

毎年8月第1土曜日は小名浜港(1号埠頭(ららミュウ)と2号埠頭(アクアマリン)の間)で花火が打ち上げられる。題して「いわき小名浜ミュウ花火大会」。15000発の花火が打ち上げられるというから、規模は大きいほうである。そして、今年初めて小名浜の花火大会を見物した。どの花火大会でもそうであるが、段々と打ち上げられる玉数が多くなってくるのが8時過ぎあたりからであり、小名浜でも例外ではない。3発同時打ち上げの尺玉(これが5回連続するからすごい。15発連発)、スターマイン、海中花火と、かなり見応えのある花火大会であった。ただ、一言いわせてもらえば、もう少しフィナーレの打ち上げ花火を盛大にやってもらいたかった。打ち上げ時間を1時間半位にして(現在は19時~21時の2時間)、打ち上げ玉数を減らさずに密度の濃い花火を上げれば、もっと感動するのではないだろうか。
花火終了後の人々で埋め尽くされたアナーキー状態の港湾道路も見応えあり。午後11時近くまで渋滞は続いていた……。

No.11 いわき弁の「け」

いわき弁の特徴として、語尾に「け」や「げ」をつけることが多い。例えば「行くか」というのは「いぐけー」、「そうかい」は「そうげー」という具合。この「け」は茨城県の北茨城や水戸でも聞くことができるので、やはり浜通りは茨城からの影響が大きい地域なのだろうと思う。小名浜のラーメンも細面で、水戸ラーメンといわれている細面とよく似ている。

No.12 いわきの冷し中華

いわきで冷し中華を注文すると、必ずカラシの他にマヨネーズがついてくる。食べる前に混ぜて食べるのである。ラーメンやご飯にマヨネーズを混ぜるのと同じ次元の話であり、初めは「うっそー」と思ったが、これがなかなかいける。これについては、ルーツなどはよく分からない。ただ、会津地方では、マヨネーズはついてこない。いわきのコンビニにいくと、冷やし中華の中にはマヨネーズが入っていないので、1本20円のチューブマヨネーズがすぐ横に置いてある。このことについて、情報をお待ちしています。

No.13 大黒屋デパート

このネーミング、インパクトのあるデパートである。いわき市の中心部「平(たいら)」にある、いわき市民なら誰でも知っているデパートである。いわき市民に限らず、耳にしたことのある人は多いはずで、ジャンボ宝くじでは必ず1等がでる「大黒様の宝くじ」で全国的(東日本といったほうが正確か?)に名の知れたデパートである。東京の電車の週刊誌の中吊り広告でも「大黒様の○○」などといって特集が組まれたこともあった。昭和45年開店(現在地での開店。創業は明治34年)とあって店内はちょっと古い感じが否めないが、シャネルやバーバリーの店舗が入っているところなど、いわきの高島屋(いわきの三越でもいいが)といった感じである。大黒屋という名前からは想像もつかないが。また、地下1階の食料品売場では、コーヒー豆販売所のとなりではコーヒーを、さらに紅茶売場のとなりではティーカウンターで午後の紅茶を味わえるのも本格的なデパートの証である。
屋上には大黒魂神社が祀られており、1階で宝くじを買って屋上で拝めば大当たり間違いなしである。店内は「がらがら」でも宝くじ売場だけは人が絶えない、それが大黒屋デパートである。ちなみに福島県のご当地デパートを紹介すると、郡山は「うすいデパート」、福島・会津若松では「中合デパート」といったところが、同じような系統のデパートではないだろうか。

No.14 フリーマーケット

大黒屋デパートの北側に新川公園というグリーンベルト地帯がある。おそらく、川を埋め立てたのか道路を廃止して公園にしたのか、細長い公園が平の町を東西に貫いているのであるが、そこの広場で毎週日曜日になるとフリーマーケットが細々と開催されている。衣服やがらくた(と言ってしまうと怒られるかもしれないが…)をはじめ、朝取れたての野菜や漬け物、ケーキなどを販売しており、なかなか楽しい。規模は非常に小さいのであるが、こういった光景があるとなんだかほっとするのは自分だけだろうか。中心市街地を活性化させる意味でも、もっともっと盛大にフリーマーケットが開催されることを思う。(店を出す人がいなければ話にならないのだろうけれど…) 同時に、ストリートパフォーマンスや海辺で開かれているライブ演奏などもやってみてはどうか。ただし、周辺住民から騒音についての苦情が殺到するような気もする。

No.15 SEA WAVE(FMいわき)

76.2MHz、このFMは福島県内のコミュニティーFMの周波数である。県内でコミュニティFMを開局しているのは、福島市のFMポコ、会津若松市のFM愛’s(FMあいづ)、そしていわき市のSEA・WAVE(シーウェーブ・FMいわき)である。これらのミニFM局は日中の一部と深夜の時間帯は東京のJ-WAVE(FMジャパン)を流しているのだが、それ以外の時間では地元ならではの番組が放送されている。
天気予報は勿来・小名浜・田人・遠野・湯本・平・三和・川前・小川・久ノ浜の10地区の気温やピンポイント予報が行われ、交通情報は主要交差点における各方面毎の渋滞情報を「国道6号、泉滝尻交差点、平方面は、信号1回待ちの渋滞が発生しております」などと言う具合にきめ細かく伝えている。某放送局のいつも同じ交差点だけが、ただ単に渋滞していますと放送されているのに比べよっぽど地元にとって有益な情報を提供している。また、リクエストされたコメントでは、「私の彼は植田のがんこラーメンで8丁目をたいらげる人です」などとジモピイでないと、何を言っているのかわからない会話が流れたりもする。(植田のがんこラーメンでは、辛さに応じて1丁目から8丁目まであるらしい。)いわきをドライブの際は、ダイアルを76.2MHzに合わせてみましょう。

No.16 「Umi-Tsukushi 」 「Wave Wave Wave」

小名浜2号埠頭の先端、アクアマリンふくしま隣にあるアクアマリンパーク。ここには面白い演出がなされている。
ひとつは「Umi-Tsukushi」と呼ばれるもので、地中から飛び出している伝声管と通して、今現在のナマの波の音や海中の音を聞くことができるものである。背の高い管から低い管まで10本立っているので、大人から子供まで楽しむことができる。耳を近づけると、「ちゃっぽんちゃっぽん」と音が聞こえてくる。夜になるとライトアップされ、音の強弱によって光が強くなったり弱くなったりし、ムード満点のベイエリアとなる。
もうひとつが「Wave Wave Wave」と呼ばれるもので、波の様子を構造物で表現した地上の波で、この波の上に乗って下を眺めると、本物のうち寄せる波を見ることができる。
これらの施設は、アクアマリンふくしま(2号埠頭)の先の方にあるので、気をつけて見ないと見過ごしてしまう。ぐるりとアクアマリンを一周すれば、必ずお目にかかれる。

No.17 いわき・東京線 高速バスVol.1

いわきから東京へのアクセスは、JR常磐線の特急スーパーひたち号を利用するか、常磐高速を走る高速バスに乗るか、または、マイカーで東京に行くか、の3パターンがある。JRの場合、定刻に早く到着できるが運賃は高い。特急指定席片道で6390円もかかる。一方の高速バスは、多少の渋滞が発生するが、いわき駅-東京駅が約3時間であり、電話予約なので席も確保されており、なにより運賃が片道3350円と破格の値段で乗車できる。さらに、4枚綴りの回数券を購入すると、1片道あたり2750円となる。
僕も東京へ行く場合、いままでJRを一度も使ったことがなく、高速バスのパークアンドバスライド方式を利用して、バス停近くにある無料駐車場に車を置いてバスを利用している。
いわきから東京へ行く場合は、常磐交通の予約センターに電話を入れて、便指定を受けなければならない。座席は自由であるが、便だけの指定を受けるものである。これを受けてない場合は、空席があれば乗車させてもらえるが、予約が満席の場合は最終乗車地の勿来ICのバス停でのみ、空席があれば乗車させてもらえる。
一方、東京駅から乗車する場合は、電話での予約はやっておらず、直接足を運んで、東京駅のバスチケット売場か東武トラベルの窓口にて便指定の予約を受けなければならない。しかし、東京駅からの便の場合は、たいてい直前の購入でも乗車することができ、混雑するのは午後3時以降のいわき行なのであるが、その時間帯は午後7時まで30分おきに発車しているので、満席の場合は、次のバスに乗ればよい。
土日などの休みの日には、いわき発の午前中の便が増便(2台)され、そのバスが帰ってくる東京駅午後3時以降の便も増便されていることがほとんどである。また、金曜日の午後5時以降のいわき発東京行(東武)は、増便されないので満席になることが多く、金曜の夜に東京に向かおうと思っている場合は、早めの予約が必要である。

No.18 木村牛乳

いわきの公衆浴場などに行くと大抵置いてある瓶牛乳が木村牛乳のパスチャライズミルクである。木村ミルクプラントは、いわき市平下神谷にあるプラントで、近くの説明板には、
「阿武隈山系の豊かな自然の中、安全で良質の飼料で育成された、健康体のホルスタインから朝一番で搾った新鮮な生乳を100%使用しています」
と書かれている。さらに、
「製法は昔ながらのパス殺菌法(パスチャリゼーション)で、本来ミルクがもっている特性を壊さないよう時間をかけて、優しく、やさしく低温処理しました。一般に市販されている普通牛乳(120~130度殺菌)、加工牛乳(脱脂粉乳使用)、LL牛乳(140~150度殺菌)に比べ自然の栄養素が生きています。このミルクは工場直送です。」
とある。いわき市で生産された牛乳を、温泉に浸かった後にごくりと飲みほすのが、真の「いわき人」である。

No.19 鹿島ショッピングセンター(鹿島SC)

平と小名浜の中間地点に、鹿島というところがある。平と小名浜を結ぶ県道を「鹿島街道」と呼ぶのは、この鹿島から付けられた名前であろうと思うが、この鹿島に巨大なショッピングセンターが存在する。それは、鹿島ショッピングセンター。建物は一つであるが、その中身はでかい! ダイエーとエブリアがキーテナントとして入っているが、ダイエーはご存じスーパーであり、エブリアは小さいテナントを集めた駅ビルのような感じの専門店街である。とにかく、なんでもそろっており、本屋・クリーニング屋・薬・洋服・パン屋・酒屋・たこ焼き屋・スーパー・ゲームセンター・花屋・文房具屋、銀行郵便局のCD…、まさに巨大デパートと言った趣のショッピングセンターである。ダイエーの品揃えも豊富で、近所のヨークベニマル(福島県版イトーヨーカドーである)などのスーパーと比較しても品揃えが多い。ただ、ちょっと難点は気軽に車を置いて買い物がしづらい点で、日曜などは駐車場が混雑しており、店に入るまでが一苦労。ダイエーが優勝した日には、大混雑すること間違いなしである。
鹿島にはショッピングセンターの他にも、鹿島ブックセンターといういわきでは一番大きいと思われる本屋や、中心市街地を寂れされる元凶の大規模小売店舗が建ち並んでいる。昔は鹿島街道のことを、ラブホテル街道などと呼ぶ時代もあったそうだが、いまとなっては飲食店や商業施設がぎっしり建ち並ぶ健全で賑やかな街道となっている。

No.20 ポートおなはま海援隊

武田鉄矢のバンドではない。福島県小名浜港利用促進協議会(共催:いわき市、小名浜港整備促進期成同盟会)が主催する、小名浜港を見学するツアーである。クルーズ船での洋上からの港見学、漁業基地、大剣コンテナ埠頭などの物流機能、アクアマリンふくしま水族館の見学を1日かけて行う市民(県民)のための勉強会である。参加費は2000円で昼食付き、参加資格は福島県内に居住するか通勤通学する15歳以上の人で、港への直接的な業務の関わりのない人となっている。
年に1回開催され、今年(2000年)で3回目となるそうだが、応募者が240人あって、抽選の結果40人が選ばれた。幸運にも当選したので、この海援隊に参加した。
各施設に関わりのある人から港湾の機能について詳しい解説があり、漁業から物流、親水機能まで、小名浜港を幅広くコンパクトに見て回れ、今まで気がつかなかった港湾の機能について知ることができ非常に有意義であった。詳しくは、「小名浜港の点風景」のページに掲載してあるのでご覧いただきたい。いわき市ではこういった市民のための研修会(いわき宇宙塾など。後頁に掲載予定)を積極的に行っており、参加費も安くて非常にお得である。まちづくりの基本はそこに住む住民なので、自分の居住する地域を理解することは、大変いいことだと思う。ただ、参加している年齢層が、5~60歳台のご夫婦と40歳台のおばさま方が非常に多い。これからを担う若い人がほんのちょっとだけいて、現状を見て考えてもらいたい3~40歳代の世の中を担っている男性諸氏の参加は少ないようである。つまり、日本のサラリーマンは忙しいのである。

(このページは2000年~01年に掲載したものです)