東京考察 Page No.119
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No.119  大泉学園町(練馬区)
The Oizumi-gakuen town (Nerima-Ward)

【画像とコラムで紹介する東京案内です】


メインストリートの大泉学園通り沿いには,
ちょっとした商店が建ち並んでおり,
穴場的な発見があるかもしれない.

 大泉学園町は埼玉県和光市と接する閑静な住宅街である.地図を眺めるとこの区画だけ整然と道路が入っているのがわかる.ここは,関東大震災直後に箱根土地(株)(西武鉄道グループ・現西武鉄道の一部前身)が一大学園都市を開発しようと計画したところで,碁盤の目に入った区画の土地は坪10円で売り出されたという.しかし,大学誘致も住宅開発も思うように進まず,現在のように教育施設ができたのは,昭和48年に朝霞の陸軍士官学校(戦後は米軍と自衛隊が使用)が返還されたあとであった.


大きな松の木がある


緑の生け垣もある


もういっちょ,松の木
都内では高級住宅街の様相である.



交差点の名前が,ずばり「風致地区」


「大泉風致地区」というバス停

 街を歩いていて興味深かったのは「風致地区」という交差店名があり,さらにバス停にも「大泉風致地区」という名前が付けられていたことである.風致地区とは都市計画法で定められるもので,都市内の自然景観を維持し,樹林地帯の保存を図る区域に指定するもので,風致地区内では,建物の高さ,建ぺい率,建物の位置,形態,デザイン,緑の保存のために必要な行為について規制を行うことができるものである.(出典:都市計画総論,鹿島出版会) この地区にも風致地区の規制をかけて,良好な居住環境をつくる制度が取り入れていたのであろう.



農地が残っている


「生産緑地地区 東京都市計画 練馬区」という看板が立っている

 この周辺,昔は農地がたくさん残っていたのだろうが,宅地化の波で農地は減少している.そもそも23区内に農地が残っている事自体不思議に思うかもしれないが,練馬区や板橋区・世田谷区の県境付近には,まだまだ農地が点在している.そんな農地の脇に「生産緑地地区」という看板を見つけた.
 「生産緑地」とは,市街化区域内にある農地等に着目して,公害又は災害の防止,調和した都市環境の保全に役立つ農地を計画的に保全し,良好な都市環境の形成を図ることとなっている.この生産緑地に指定されるには500m2以上の面積を持ち,公共施設用地として適していることなどの用件がある.指定を受けると,農作物等の生産に利用されることや長期営農することが求められるが,宅地並み課税の減免措置を受けることができる.
 この看板が立てられている地区は,この生産緑地に指定されていることを表している.


このシリーズは更新されていきます。次回をお楽しみに。

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