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No.68 目黒寄生虫館
The parasitic museum in Meguro

【画像とコラムで紹介する東京案内です】


 知る人ぞしる「目黒寄生虫館」である.

 「寄生虫」とは,他の動物の表面や体内にくっついて生きていく虫のことである.食べ物を頂戴している宿主を殺してしまうと,自分も死んでしまうので,宿主を殺さない程度に栄養を頂いて生き延びるという,調子のいい虫である.権力や実力のある人のそばにくっついて生きのびている人は,まさに「あの人は寄生虫のような人だ!」ということになる.
 身近な寄生虫として,肛門の周りに産卵する「ぎょう虫」や,サバの刺身などから口に入って腸で成長する「サナダムシ」などがある.最近胃炎や潰瘍などの原因とされている「ピロリ菌」も寄生虫である.これらの標本(ピロリ菌はない)が,この展示館にいくと見られるのである.

 目黒寄生虫館は,1953年に医学博士亀谷了の私財投入によって設立された研究機関で,現在は財団法人として研究活動を行っている.世界でもたったひとつしかない寄生虫の博物館ということで,内外から注目を浴びており,現在の建物が完成したのは1993年であった.展示館となっているのは1階と2階のみで,その他の階は寄生虫関連の研究施設・資料書庫・会議室などとなっている.生きた寄生虫は展示されておらず,全てホルマリンに浸してある標本となっているが,約300点の標本は「うぉっ」と思わずにはいられない.入館は無料である.

 気持ちの悪い寄生虫であるが,人間にとっては伝染病などの病気の克服といった観点から,非常に重要な研究分野であり,それらの功績や歴史に触れることができるのも,この博物館である.


寄生虫の標本が並ぶ


ミュージアムショップでは,館内のパンフレットや
サナダムシが立体になったTシャツなどを販売している


300円で売られている「目黒寄生虫館ガイドブック」の表紙
上がミンククジラの胃に寄生するアニサキス成虫
下がスケトウダラの肝臓表面に寄生するアニサキス幼虫

非常にグロテスク!!

見たい方は,足を運んで購入しましょう.


このシリーズは更新されていきます。次回をお楽しみに。

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